泣きのクレしん映画が確立された1本。
笑いと泣きのバランスが非常に良い作品で、登場人物も野原家のみではなく、ふたば幼稚園の園児、風間くん、ボーちゃん、ネネちゃん、まさおくんとしんちゃんで構成されるカスカベ防衛隊もしっかりと登場し、彼ら5人の掛け合いも見物です。特に5人が絡むスナックでのコントは必見。
圧力に押されて徐々にマイルドに、無難でマイルドな笑いになってきたアニメ版のしんちゃんですが、この頃はまだそれなりに自由にやれている感じがありますね。
ある日、春日部で「20世紀博」というテーマパークができた。そこは、昔のTVや暮らしなどが再現されていて、大人たちは懐かしい気分に浸れると大喜び!でも、子供たちには面白くないし、毎日そこへ行く大人たちを見て、もうウンザリ。やがてひろしは会社へ行かなくなり、みさえは家事をやめ、しんのすけがひまわりの面倒を見る始末。実はこれは“ケンちゃんチャコちゃん”率いるグループが企てた恐るべき『オトナ帝国』化計画だったのだ。
途中、しんのすけの父・ヒロシの回想シーンがあるのですが、これがまた!
ドラえもん映画でのび太が大活躍するかの如く、クレしん映画ではヒロシが良い味だすんですよね。上京してから、家族を持つまでがフラッシュバック。自分の体験とは必ずしも重なるわけではないのだけど、妙にシンクロして見えて涙腺にきます。
その後も、
「オレの人生はつまらなくなんかない!」
「家族のいる幸せを、あんたたちにもわけてやりたいくらいだぜ」
なんて、そんな台詞を、20世紀に残ろうとするケンとチャコに向けて真っ直ぐ伝えられるヒロシは最高に格好いいお父さんだと思う。過去を懐かしんで、昔は良かったねではなくて、自分のいる今が大好きで、家族といる時間が大好きで、これからもそんな大好きな家族と一緒に生きていくんだっていう。
挿入歌として吉田拓郎の『今日までそして明日から』、エンディングテーマには小林幸子の『元気でいてね』が採用されています。この2曲がね、たまらないんですよ、ほんとに。胸が熱くなるいうか、グッときますね。涙腺崩壊覚悟です。
ご両人とも優しい声とメロディーが、ひどく切ない気持ちにさせてくれちゃうんです。どちらもとても良い曲なので、是非聴いてみて欲しいですね。
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[映画/アニメ] クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲:
泣きのクレしん映画が確立された1本。
笑いと泣きのバランスが非常に良い作品で、登場人物も野原家のみではなく、ふたば幼稚.. http://bit.ly/2pGfd9
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