11月21日は “任天堂の日” と呼ばれています、『マリオ』や『ゼルダ』『ポケモン』『スマブラ』など発売ソフトを確認


 

「11月21日」。年末まで残すところあと40日であるこの日は、世間一般的に特別な日であることもなく(Wikipediaを見ると様々な記念日が制定されているようだし、この日が誕生日である人にとっては1年の中で最も特別な日であるだろうけれど。誕生日おめでとうございます)、年の瀬に向けて慌ただしさが一段と増していく、そんな時期の中の1日。

なのだけれども、任天堂が年末商戦向けの大型タイトルを発売することが多い事から、いつしかファンの間で「任天堂の日」と呼ばれるようになりました。

最近では海外任天堂も、この日に注目タイトルの発売が続いていることから「Nintendo Day」と呼んでPRするようになっています。

11月21日は任天堂の日、ホリデー商戦へ向け注目ソフト・ハードの発売が多い1日

11月21日 = 任天堂の日(Nintendo Day)

いつからそう呼ばれるようになったのかは定かではありませんが、1990年にはスーパーファミコンが発売(同時発売ソフトにスーパーマリオワールド、F-ZERO、パイロットウィングス)。その翌年には『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』も発売されました。

『ゼルダの伝説』としては、1998年にNINTENDO64で『ゼルダの伝説 時のオカリナ』も発売されています。

『ポケットモンスター』シリーズも、複数タイトルがこの日に発売。

1999年にはシリーズ第2作の『ポケットモンスター 金・銀』が発売されていますし、その次回作『ポケットモンスター ルビー・サファイア』も2002年11月21日に発売されました。『ルビサファ』にいたっては、リメイク版『オメガルビー・アルファサファイア』がちょうど12年後の2014年11月21日に発売されています。

スーファミや神トラ、時オカ、ポケモン金銀/ルビサファなど印象に残るハード・ソフトが多く発売されてきた経緯があり、自然と11月21日は「任天堂の日」と呼ばれるようになりました。

では、実際にどんなタイトルが発売されてきたのでしょうか。11月21日に発売された任天堂ハード・タイトルを確認できる限りまとめてみました。

それではどうぞ。

任天堂の日(11月21日)に発売されたソフト・ハードを振り返る

1985年

1985年は、任天堂が初めて11月21日に新作ソフトを発売した年(1983年と1984年は11月22日に『ポパイの英語遊び』『クルクルランド』がそれぞれ発売されました)。ファミコン用のレースゲーム『マッハライダー』が発売されました。バックミラーによる後方確認やシフト変更でスピード調節を行えるなど、リアルさを追求したバイクレースゲームです。とはいえ、バイクにはマシンガンが搭載されていて敵を撃破することもできたりと激しい演出も。コースエディット機能も搭載されています。開発は『星のカービィ』シリーズなどでおなじみHAL研究所。

1987年

1987年はファミコン版『マイクタイソン・パンチアウト!!』が11月21日に発売されました。アーケードで好評だったボクシングゲーム『PUNCH-OUT!!』を移植したもので、一般販売版には、当時ボクシングヘビー級チャンピオンだったマイク・タイソンが最終対戦相手として登場します。VCは賞品版を再現したもの。

1990年:スーパーファミコン発売

1990年11月21日はスーパーファミコンが発売。同時発売ソフトとしてスーファミの拡大・縮小などの機能を活用した新作マリオ『スーパーマリオワールド』と近未来を舞台とする高速レース『F-ZERO』が発売されています。

1991年

1991年の11月21日発売ソフトは『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』でした。見下ろし型 2D ゼルダの最高峰として今でも人気の高い神トラも11月21日発売ですよ。他のゼルダタイトルでいうと 3D ゼルダの最高峰である『時のオカリナ』も11月21日だったりします。

1992年

1992年11月21日は『ヨッシーのクッキー』が発売。ファミコンとゲームボーイのマルチプラットフォームで発売されました。『ヨッシーのたまご』に続くマリオとヨッシーが登場するパズルゲームです。一時バーチャルコンソール化されましたが、その後配信が終了。再ダウンロードもできなくなっています。

1995年

少し空いて1995年は『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』が発売されました。国内外で大ヒットを記録した『スーパードンキーコング』の続編で、PlayStation やセガサターンといった次世代機が普及しつつある中でもスーファミ健在を見せつけました。

ちなみにタイトルは『スーパードンキーコング2』となっていますが、今作でドンキーはクレムリン軍団に捕らわれており、プレイヤーが操作するのはディディーコングとそのガールフレンドのディクシーコング。

1997年

1996年にスーパーファミコンからニンテンドウ64へハードが移行したその翌年、1997年11月21日は『ディディーコングレーシング』が発売されました。

陸上だけでなく水上や空中を舞台にしたレースゲームにアクションアドベンチャー要素が組み合わさったようなスタイルのゲームで『マリオカート』との差別化が図られています。開発は現在マイクロソフト傘下のレア社。

1998年

1998年11月21日は、シリーズ初の3D作品となり、以降のシリーズ作品にも大きな影響を与えた『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が発売。

立体的で奥行ある空間内でバトルやダンジョンの謎解きを楽しむことができるアクションアドベンチャーです。「Z注目」や特殊アクションをワンボタンで実行できるシステムもここから。

1999年

1999年は『ポケットモンスター 金・銀』が発売。新しいタイプが登場したり、ポケモンに性別の概念が導入されたり、タマゴが登場したり、また現実と時間の流れが連動する時計機能が追加されるなどの新システムが搭載されました。

2000年

2000年には、トレジャー開発の3Dアクションシューティング『罪と罰 〜地球の継承者〜』が発売されました。

N64のレフトポジションを基本操作スタイルとしていたり、独特の世界観、フルボイス、伝統的なスコアアタックがアツいなど当時の任天堂発売ソフトとして尖った特徴を持っていたゲームです。Wiiで続編『罪と罰 宇宙の後継者』も発売。

2001年:ニンテンドーゲームキューブ発売

ゲームキューブへ世代交代をはたした2001年の11月21日は、本体の新色「オレンジ」と『大乱闘スマッシュブラザーズDX』が発売。発売前週のGC本体普及台数を上回る初動を記録したまさにファン待望のソフトであり、スマブラシリーズの中でも特に人気の高い1本です。

2002年

2002年はゲームボーイアドバンスで『ポケットモンスター ルビー・サファイア』が発売。シリーズ3作目でハードを移行して、ハード性能を生かし大きな進化を遂げました。

2003年

2003年はゲームキューブで『ポケモンコロシアム』が、GBAで『マリオ&ルイージRPG』が発売されました。『ポケモンコロシアム』はRPGとして楽しむことができるほか、『ポケモンスタジアム』の後継のようなモードもあり、携帯機で育てたポケモンを使って対戦を楽しむことができます。

一方の『マリオ&ルイージRPG』はスクウェアと任天堂が共同開発した『スーパーマリオRPG』の流れを汲む作品で、その後続いていく『マリオ&ルイージRPG』シリーズの第1作目。マリオとルイージの兄弟が力を合わせて進んでいく、他のマリオタイトルとは異なる特徴を持つRPGシリーズです。

2009年

カレンダーの都合もあって、久しぶりに11月21日発売があったのが2009年。しかもこのときはソフトではなくてハード「ニンテンドーDSi LL」が発売されました。

“LL” はニンテンドーDSの派生モデルであるニンテンドーDSiを大画面化したモデルで、後継機種であるニンテンドー3DSでもバリエーションの1つとして採用されています。

意外なことに、任天堂ハードが史上最も普及し勢いのあったニンテンドーDS・Wii時代は、11月21日発売のソフトが1本もありませんでした。

2013年

久しぶりに11月21日発売となった2013年はWii Uで『スーパーマリオ 3Dワールド』が発売。これまで2Dマリオのものだった最大4人のマルチプレイが3Dマリオにも導入され、皆でワイワイ楽しめるようになりました。

2014年

2014年はニンテンドー3DSで『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』が発売。2002年に発売されたオリジナルの『ポケットモンスター ルビー・サファイア』から12年、同じ日にリメイク版が発売です。

2015年

2015年に発売されたのは『どうぶつの森 amiiboフェスティバル』というWii U用すごろくパーティゲーム。amiiboをすごろくの駒のように使うなどして楽しむ『どうぶつの森』の派生タイトルです。

2017年 : Nintendo Switch 発売

2016年は『ポケットモンスター サン・ムーン』(11月18日)、『イラスト交換日記』(11月22日)、『とびだせ どうぶつの森 amiibo+』(11月23日)がありましたが、11月21日が月曜日ということでソフト発売のタイミングとあわずニアミス。

そして2017年はぶつ森シリーズ初の本格スマホ向けゲームアプリ『どうぶつの森 ポケットキャンプ』(ポケ森)が11月21日にローンチ。

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2018年以降

2018年以降はカレンダーの都合から、11月21日発売ソフトはありません(『ポケットモンスター』関連タイトルはこの近辺に発売されています)。Nintendo Switch もニンテンドーDS・Wii 時代と同じように 11 月 21 日発売タイトルがないまま終わることになるかもしれません。

ただ2024年の11月21日は木曜日、2025年は金曜日、2026年は土曜日。いいタイミングがやってきます。スイッチの次の世代に移行しているかもしれませんが、久しぶりに11月21日発売タイトルを見られるかもしれません。

思っていたよりも11月21日発売タイトルは多くなかった

意外とあったような気もするけれど、調べる前に思っていたよりも目玉として発売されたソフトが少なかったような。

スーパーファミコン発売や『神トラ』『時オカ』『ポケモン金銀』『ポケモン ルビサファ』『スマデラ』の印象が強く残っていて、ニンテンドーデーとなっていったのかもしれない。

なぜ、11月21日 = 任天堂の日になっていったのか

11月21日に、任天堂はなぜ有力タイトルを発売してきたのでしょうか。

諸説ありますが、任天堂の設立日が11月20日であることや、初代社長の山内房二郎氏の誕生日が11月22日で、その中間を取ったという説があるそうです。また11月下旬というのは年末商戦が本格的に始まるタイミングでもあり、時期的な事も理由として考えられます。

ただ、21日を何が何でも厳守するというわけではなくて、曜日の関係で日が前後することも多いんですね。

例えば2011年は、11月23日にWii『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』が発売されました。2012年も、21日ではなく、11月23日に3DS『ポケモン不思議のダンジョン ~マグナゲートと∞迷宮~』が発売されたように、21日でなくともその近辺に注目作が発売されています。

必ずしも任天堂が毎年11月21日に年末の目玉ソフトを発売してきてはいないのですが、この近辺は戦略的なタイトルが発売される事も多いので、任天堂がどんなタイトルを出してくるのか楽しみにしています。

海外任天堂が11月21日を公式に Nintendo Day に

任天堂カナダは11月21日を公式に「Nintendo Day」として扱うことを発表。2014年の目玉タイトル『ポケモンORAS』『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』『amiibo』のトリプルローンチイベントを実施しました。公式に認定。

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