新製品はハイスペックな「iPhone XS / iPhone XS Max」と6色展開の「iPhone XR」、Appleイベント発表内容ざっくり


 

9月12日深夜、新型iPhoneなどが発表される恒例のAppleイベントが開催されました。10周年記念のiPhone Xを経て、今年はどんな進化を遂げた新製品が発表されたのでしょうか。ビジネス面においてもアップルの最も重要なプロダクトであるiPhoneの最新版は。

Appleイベントで発表された製品の概要

発表された新製品は、

  • ディスプレイの角がより丸みを帯びたデザインとなり、薄くなった Apple Watch Series 4
  • 大型画面にA12 Bionicチップ、Super Retina HDディスプレイ、デュアルカメラ搭載の iPhone XS と iPhone XS Max
  • 大型画面にA12 Bionicチップ、Liquid Retina HDディスプレイ搭載、今回の廉価版にあたる iPhone XR

の3点。

健康機能を強化した Apple Watch Series 4(第4世代)

早くも第4世代に入る「Apple Watch Series 4」は、前モデルと比べて表示領域が30%以上大型化。ディスプレイの角もより丸みを帯びたデザインとなり薄型化も実現しています。

本体サイズは40mmと44mm。薄さは10.7mm。プロセッサはS3プロセッサと比べて最大2倍高速の「S4チップ」を搭載。竜頭(Digital Crown)はクリック感が伝わる触覚フィードバックにも対応。

新しい加速度センサーとジャイロスコープを搭載し、転倒や落下、スリップの検知が可能に。アラートの表示や、60秒以上応答がない場合の緊急電話の自動発信。

電気心拍センサーと第2世代の光学式心拍センサーが心拍数をチェック。通常よりも高い心拍数と低い心拍数を検知するとアラートを表示したり、異常をお知らせ。心電図表示にも対応。

バッテリー持続時間は最大18時間。

価格は4万5,800円から(Cellularモデルは5万6,800円から)。

第4世代のApple Watchは、より健康管理、ヘルスケア方面を意識したモデルとして機能強化が図られています。

iPhone XS / iPhone XS Max

今年のフラッグシップモデルとなる「iPhone XS」と「iPhone XS Max」。「iPhone X」の後継機種であり、ホームボタンやTouch IDが廃止され、顔認証のFace IDが採用されています。

ディスプレイは有機ELのSuper Retina HDディスプレイ。ディスプレイサイズはXSが5.8インチ(2,436×1,125ピクセル、458ppi)、XS MaxはiPhone史上最大の6.5インチ(2,688×1,242ピクセル、458ppi)となっています。

プロセッサは、アップルの次世代Neural Engineを搭載したA12 Bionicチップ。CPUはA11 Bionicと比べて最大15%高速、最大50%省エネ、GPUは4コアでA11 Bionicと比べて最大50%高速化。

広角と望遠の2種類のレンズを並べた「デュアルカメラシステム」搭載。動きのある写真もさらにシャープに。スマートHDRでより美しく、綺麗に。背景のぼかしと深度コントロールも進化。撮影後でも被写界深度を調整可能。

IP68等級(最大水深2メートルで最大30分間)の防水機能。今度はしっかり防水。

バッテリー持続時間はiPhone Xと比べてXSは最大30分長く、XS Maxは最大60分長持ち。USB経由の充電に加えて、ワイヤレス充電対応(Qi充電器に対応)。

デュアルSIM(nano-SIMとeSIM)。既存のmicro-SIMカードには対応していません。

価格はXSが64GBで11万2,800円から。XS Maxは64GBモデルが12万4,800円から。64GB/256GB/512GBの3モデル。カラーはゴールド、スペースグレイ、シルバーの3色。

予約受付は9月14日16時より開始。発売は9月21日。

6色展開!廉価版相当のiPhone XR

廉価版相当となるiPhone XRが同時発表されています。カラーはPRODUCT REDを含む6色展開(PRODUCT RED、イエロー、ホワイト、コーラル、ブラック、ブルー)。

6.1インチ液晶Liquid Retina HDディスプレイ(1,792×828ピクセル、326ppi)搭載。
※iPhone 7 Plus / iPhone 8 Plus のRetina HDディスプレイは5.5インチでフルHD(1,980×1,080ピクセル、401ppi)なのでそれよりは低め。iPhone 7 / iPhone 8 の4.7インチRetina HDディスプレイ(1,334×750ピクセル、326ppi)と同じ画素密度です。

プロセッサは、アップルの次世代Neural Engineを搭載したA12 Bionicチップ。CPUはA11 Bionicと比べて最大15%高速、最大50%省エネ、GPUは4コアでA11 Bionicと比べて最大50%高速化。

ホームボタン、Touch IDの廃止。顔認証Face ID採用。
3D Touch 機能が削除。
※画面押し込み操作

カメラは12MP広角カメラ。スマートHDRでより美しく、綺麗に。背景のぼかしと深度コントロールも進化。撮影後でも被写界深度を調整可能。カメラは1つですが「XS / XS Max」と同等の機能を備えているようです。

防水性能はIP67等級(最大水深1メートルで最大30分間)

バッテリー持続時間はiPhone 8 Plusより最大1.5時間長持ち。USB経由の充電に加えて、ワイヤレス充電対応(Qi充電器に対応)。

デュアルSIM(nano-SIMとeSIM)。既存のmicro-SIMカードには対応していません。

価格は64GBモデルが8万4,800円から。容量は64GB/128GB/256GBの3モデル。

10月19日に予約受付開始。10月26日発売。

感想:大きくて、高い

今年も発表された新型iPhone。iPhone Xを踏襲した進化となりました。その第一印象は大きくて、高い。今年のフラッグシップである「XS」は最安で11万円超えてますし、XS Maxの512GBモデルを選ぼうものなら税別で16万円超。MacBookと変わらない価格です。一応廉価版相当のXRも8万4,800円からと安くありません。

大型化し、コンパクトなサイズのiPhoneが消えたのも気になるところ。4インチのSEくらいがちょうどいいと考えている人も少なくありませんからね。比較的小さいサイズを買えるのは iPhone 8 で最後となってしまうのでしょうか。それともどこかで方針転換があるのかどうか。

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