Amazonは、マンションでのAmazonの荷物受け取りの煩わしさを解消するためのシステム「Key for Business」を、日本でも導入開始します。「Key for Business」はアメリカなどで選考導入している、Amazonから委託を受けた配送業者や配送ドライバーが専用の配送アプリからマンションのオートロックを解除できる仕組み。
このシステムを導入することで、利用者が不在の場合でも、玄関などへの置き配が可能になるといいます。
国内で118万戸の賃貸建物を管理する大東建託パートナーズや、98万件以上にセキュリティソリューションを提供する綜合警備保障(ALSOK)をはじめとする企業と協力しながら導入を進め、順次パートナー企業を拡大しながら「Key for Business」を全国展開していく考え。サービス開始時は200棟のマンションへの導入が予定されています。
現在Amazonは、注文時の配送オプションである「玄関等への置き配指定サービス」を、標準の配送方法としています。これまでの置き配指定サービスでは、オートロック付きのマンションで利用者が不在の場合、配送ドライバーはマンションに立ち入ることができず、玄関等への置き配ができませんでした。
あるいは宅配ボックスが満杯のために受け取れない、商品を宅配ボックスから部屋まで運ばなければならない、といった不便さもありました。
Amazonによると「Key for Business」はこれらの従来の置き配サービスが抱えていた課題の解決方法の一つであり、玄関等までの置き配が可能となることで、利用者はより便利に商品を受け取ることができるようになるとのこと。在宅勤務中など在宅していても手が離せないであるとか、インターホンや玄関での応対が不要となるメリットも。再配達が減少することで、配送ドライバーの負担軽減や、二酸化炭素等の排出削減による環境負荷の軽減にもつながることを期待しているといいます。
配送業者とはいえ、部外者がオートロックのマンション内に出入りできることへの不安や心配もあろうかと思いますが、置き配指定サービスをこれまで以上に便利に利用できるようになります。
「Key for Business」について
「Key for Business」は、マンションのエントランスのドアまたはオートロックの装置と「Key for Business」デバイスを接続し、配送ドライバーは専用の配送アプリから、オートロックを解除できるようになります。導入するマンションにお届けするAmazonの荷物を持った配送ドライバーが到着すると、ロックの解除ができるようになる仕組みです。配送ドライバーがマンションに入館し、玄関へのお届けが完了するとロック解除の期限が切れ、それ以降は同じ日でもマンションに入館できなくなります。