任天堂は27日、2011年度第二四半期の連結決算を発表しました。売上高は2157.3億円(▲40.6%)、営業損失は573.4億円、経常損失は1,078.7億円、四半期純損失は702.7億円と、上半期の苦境を物語る厳しい数字が並んでいます。
不振の理由は大きく4つ、ヒットタイトルの不足、それによるハード売上の低迷、値下げによる利益率低下、そして長引く円高です。海外売上比率が8割近い任天堂にとっては円高のダメージは大きく、経常損失のうち524億円が為替差損によるもの。
通期予想でも売上高7,900億円、営業利益10億円、当期純損失200億円と、通期では連結決算の公表を始めて以降初の赤字見込みになるなど、苦戦は続きます。
年末商戦の盛り上がりに向けて準備していると語っていた岩田社長。ニンテンドー3DSは値下げ以降、売上を持ち直しているし、ソフトも「スーパーマリオ 3Dランド」「マリオカート7」「モンスターハンター3G」とビッグタイトルが揃っています。Wiiにはゼルダもあるし、ファンにはたまらないラインナップ。国内では挽回出来そうですが、売上比率の高い海外で消費が冷え込む中、どこまで数字を伸ばしていけるでしょうか。
強気の売上目標を達成出来るように、どんどんアグレッシブな展開を見せてくれるんじゃないかと期待しています。
なお、2012年中の発売とされる「Wii U」に関しては、2012年6月以降の発売になる見通しのようです。