高齢者もスイッチでゲームを、任天堂が学研ココファンと組んでシニア向けの取り組みを開始


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「5歳から95歳まで楽しめる」

任天堂は 2023 年 11 月 1 日、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」を用いて高齢者を対象とする取り組みを開始すると発表しました。

この取り組みは国内のサービス付き高齢者向け住宅や老人福祉施設において、高齢者の方々に『東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』や『Nintendo Switch Sports』、『マリオカート8 デラックス』などのソフトスタッフのサポートを受けながらプレイしてもらう機会を提供し、これまでよりもさらに幅広い年齢の方に、スイッチをはじめ任天堂のゲームソフトを身近に感じてもらうこと目指すものです。

「5歳から95歳まで」

任天堂はこの取り組みを開始するにあたって、国内でサービス付き高齢者向け住宅を展開する学研ココファンと共同で、学研ココファンが運営する一部の住宅・施設を対象に、小規模のイベントを開催してきました。

イベントに参加した多くの方から好意的な反応を得ることができたため、2023年11月より対象を拡大。学研ココファンが国内で展開するサービス付き高齢者向け住宅 200 棟に、任天堂がスイッチ本体および対応ソフトを提供し、スタッフのサポートのもとでスイッチを用いた高齢者向けイベントを開催していくことについて、学研ココファンと合意したとのこと。

任天堂は今回のような取り組みを通じて「ニンテンドースイッチおよび対応ソフトの更なる可能性を追求し、誰もが体験できる独自の娯楽をご提供することで、年齢や性別、ゲーム経験などを問わず、任天堂に関わるすべての人を笑顔にする未来を目指して参ります」とコメントしています。

任天堂はゲーム人口の拡大を目指し、「5歳から95歳まで楽しめる(5 to 95)」「年齢、性別、ゲーム経験の有無を問わずに楽しめる商品を提案する」ことを目標に掲げています。元社長の岩田聡氏がゲーム人口の拡大を本格的に掲げたニンテンドーDSや Wii の頃から、普段ゲームに触れない方々を対象に、任天堂を知ってもらおうというこうした取り組みはたびたび行われてきました。

学研ココファンのリリースによると、任天堂と学研ココファンはこの協業を通じて、学研ココファンのサービス向上やそれによる高齢者の QOL 向上に取り組んでいくとのこと。

全国200拠点の「ココファンシリーズ」に Nintendo Switch および対応ソフトを提供しレクリエーションを実施するだけでなく、多世代交流に新たな付加価値を創出すること(実施場所と同一施設内にある保育園や学習塾、高齢者施設等を利用する利用者とその家族を対象とした交流イベント)、京都大学大学院医学研究科医療経済学分野(今中雄一教授)とともに、上記施策の実施による入居者・利用者のQOLなどの変化について検証を行う予定だといいます。

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