何年にもわたり、毎年のように報じられてきた Nintendo Switch の性能強化モデル。過去の性能向上モデルの名称から仮に Nintendo Switch Pro / New Nintendo Switch などと呼ばれ、次世代機へつなぐ中間世代のアップグレードとして、ディスプレイの改良やSoC強化などを含むより強力なスイッチが、任天堂の公式発表のないまま、あたかも存在するかのように漂っていました。
任天堂は 2021 年の「有機ELモデル」発売時、これに続く新たなモデルの発売は現在計画していないと発表。Nintendo Switch ファミリーとして、性能向上版は出ないとの見方が強まりました。実際 2022 年は新たなモデルの発表はありませんでした。
さて、Digital Foundry は Nintendo Switch Pro あるいは New 〜 について、複数の開発者の話にもとづき、一時期任天堂の計画に入っていたが、最終的にキャンセルされたと主張。今のところ ニンテンドースイッチ の後継機が登場する前に、よりパワフルなモデルを発売する計画はないとしています。
次世代機についても触れられており、2023 年の発売は期待しないほうがいいだろうとも。ニンテンドースイッチはこれまで 2 年おきに新モデルが発売されてきましたが、次は次世代機への刷新となりそうです(2019年に Switch Lite とバッテリー駆動時間改善版、2021年に有機ELモデル)。
Digital Foundry はまた、任天堂はスイッチから次世代機への移行を懸念していると推測。Wii から Wii U のように、振れ幅の大きい商業的な失敗も経験しているためです。据置型と携帯型を融合させたハイブリッドコンソールのアプローチは大成功をおさめ、すでに世界 1 億台以上が普及。いずれ登場してくるであろう次世代機でもこの路線は継続するものと考えられます。スイッチ世代の膨大なライブラリに対する下位互換も要求されるでしょう。任天堂なので単純な性能強化にとどまらないことも十分に考えられます。新しい、驚きを与えてくれるギミックの採用も注目したいところ。
発売開始から 5 年を迎えた 2022 年のNintendo Switch。任天堂のソフトラインナップも、集大成のように充実していました。
ポケモンは2作『Pokémon LEGENDS アルセウス』『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』、初の3Dカービィ『星のカービィ ディスカバリー』、『Wii Sports』シリーズ新作の『Nintendo Switch Sports』、『ゼノブレイド3』、『ベヨネッタ3』、日本のゲーム史を塗り替えた『スプラトゥーン3』など。
2023 年も『ファイアーエムブレム エンゲージ』や『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』『ピクミン4』などの新作が準備されており、まだしばらく現行スイッチで楽しむことができそうです。