【ピクミン】シリーズ誕生から20周年、不思議な生きものピクミンと一緒に冒険するAIアクション


ピクミン PIKMIN

 

2001 年にニンテンドーゲームキューブで誕生した『ピクミン』シリーズが、2021 年 10 月 26 日で 20 周年を迎えました。

『ピクミン』とは

『ピクミン』は、宇宙旅行中に流星にぶつかって遭難してしまったホコタテ星の運送会社に勤めるキャプテン・オリマーが、とある緑豊かな惑星に墜落。そこで出会った奇妙な生き物「ピクミン」たちの力を借りて、バラバラになった宇宙船のパーツを集め、ホコタテ星への帰還を目指すという AI アクションゲーム。

奇妙な生き物「ピクミン」の力を借りて危険な原生生物が生きる星を大冒険。危険な生き物たちを倒し、障害物を乗り越えて目標となるお宝を集めていきます。

星の大気は猛毒で、生命維持装置は 30 日しか持ちません。制限時間の中で、効率よく宇宙船パーツを回収していくことが必要になります。

オリマーをはじめとする主人公はできることが少なく、星での活動はピクミンたちが頼り。ピクミンは投げられた場所で必要な役割を自分で判断し、目標のお宝を集めたり原生生物とのバトル、障害物を壊すなど行動してくれます。健気に尽くしてくれる姿がピクミンたちの姿がとても愛らしい。

CMソング「愛のうた」が話題となり、ゲーム本編も国内 50 万本を超えるヒットを記録。2004 年には同じくゲームキューブで第2作目『ピクミン2』が発売されました。

Wii では新作こそなかったものの、Wii リモコンを使った Wii の直感的な操作方法を導入した「Wii であそぶセレクション」のひとつとして『ピクミン』と『ピクミン2』が再発売。

直感的なプレイスタイルは 2013 年の Wii U ソフト『ピクミン3』やその Nintendo Switch 移植版『ピクミン3 デラックス』へと受け継がれています。『ピクミン3 デラックス』は世界 200 万本を超えるシリーズ最大ヒットを記録しています。

タイトルごとに目的は異なるものの、ピクミンたちの力を借りてアイテムを集めたり原生生物と戦ったりするゲームの流れは基本的に同じ。『2』では借金返済のために各地に散らばる「お宝」を集めることに。『3』では深刻な食糧危機にある故郷を救うため「フルーツ」を探すことになります。

『ピクミン』と『ピクミン2』は、Wii リモコンを使った Wii の直感的な操作方法を導入した「Wii であそぶセレクション」としても発売。直感的なプレイスタイルは『ピクミン3』や『ピクミン3 デラックス』へも受け継がれています。

スピンオフ 2D アクション

Hey! ピクミン

2017年にはスピンオフ作品『Hey! ピクミン』がニンテンドー3DSで発売。

再びオリマーを主人公に据え、ピクミンに指示を出しお宝を集めながらゴールを目指す、シリーズ初の横スクロールアクションとなっています。『amiibo』も発売されました(再販してほしい!)。

色ごとに異なる個性

ピクミンたちは体の色によって異なる能力を持っているので、状況に応じて使い分けていくことが必要になります。赤ピクミンは攻撃力が高く火に強い。青ピクミンは水に落ちてもおぼれない。黄ピクミンは高く投げられる(後に電気に強い、電気を通す、穴掘りも早いといった特徴も追加)といった具合です。

『2』では白ピクミンと紫ピクミンが新登場。

紫ピクミンは重く移動が遅いかわりに力持ち。投げたときのダメージもドスンと強力です。

白ピクミンは軽くて足が早く毒にも強い。体に毒を持っていて、食べた生き物をやっつけることができます。

『3』ではさらに、岩ピクミンと羽ピクミンが登場。

岩ピクミンが体が硬く、ガラスや水晶などを壊すことができます。原生生物に踏まれてもつぶれず地面に埋もれるくらいで済みます。

羽ピクミンは大きな目に縞模様のお腹、背中に羽を持つピンク色のピクミン。空を飛べるので高いところにも届きます。ただし攻撃力は低めです。

短編アニメ

またシリーズプロデューサーの宮本茂氏が監督を務める短編アニメ『ピクミン ショートムービー』が 2014 年に制作。第 27 回東京国際映画祭の特別上映作品として 3D 上映されました。作品は後にニンテンドー3DSと Wii U で有料販売され、現在は Wii U で配信された HD 版が YouTube で無料配信中です。ゲーム以外にも活躍の場を広げています。

新たな展開も

2021 年現在は『ポケモンGO』の Niantic とともにスマホ向けアプリの開発が進められているほか(20周年のタイミングに合わせたのか、その新作『ピクミン ブルーム』が10月27日より順次配信開始)、シリーズのナンバリング最新作を開発中であることが以前より伝えられています。任天堂も海外メディアの取材に対しその存在を認めてながら『ピクミン4』としての正式発表はまだありません。


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