2017年に安定して高評価のゲームを発売した会社ランキング、GOTY『ゼルダの伝説 BotW』『スーパーマリオ オデッセイ』発売の任天堂は2位


ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

 

Metascore でおなじみゲームレビューの集積サイト Metacritic が、2017年に発売されたソフトのパブリッシャーランキングを発表しました。ランキングは各ゲームの Metascore にのみ基づいて決定し、セールスやユーザースコアは影響しません。

2017年の Metacritic パブリッシャーランキング

年間12タイトル以上を発売した大手パブリッシャーランキングにおいて、Nintendo Switch が好調だった任天堂は2位に入りました。最高スコアは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と『スーパーマリオ オデッセイ』の97点。最低スコアは『FLIP WARS (バトルスポーツ めく〜る)』の53点でした(海外では任天堂がパブリッシャーを担当)。新規 IP では『いっしょにチョキッと スニッパーズ』が最高の80点を獲得しています。

平均スコアは78.0。任天堂は年間31タイトルと、他のパブリッシャーよりも多数のゲームソフトを発売しながら、スコアを前年から1.5ポイントの上昇を達成。GOTYを獲得した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と、そのゼルダと競った『スーパーマリオ オデッセイ』、そして『マリオカート8 デラックス』という異なる3タイトルで90以上のスコアを達成した唯一のパブリッシャーでした。

高評価のソフトが数多く発売されたこともあり、ニンテンドースイッチは1年経たずに前世代機 Wii U の累計普及台数を上回りました。2017年に任天堂が発売したスイッチ用ソフトのスコアは平均で80.0と非常に高くなっています。ニンテンドー3DSは75.5でした。

2017年、ハズさないメーカー1位はベセスダ

任天堂を抑えて年間1位に輝いたのは、12作をリリースしメジャーパブリッシャー基準を満たした Bethesda Softworks でした。最も高いスコアは Xbox One 版『Wolfenstein II: The New Colossus』の88で、90台には届かなかったものの、『Prey』『The Evil Within 2』『Elder Scrolls』シリーズがまんべんなく高評価を獲得。91%がポジティブな評価を受けた Bethesda タイトルは、2016年と比較して平均スコアが6ポイント以上増加。2017年ソフトの平均スコアは79.9という高い値となりました。

以下、3位はセガ、4位 Activision Blizzard、5位カプコンと続いています。2017年は日本企業がトップ10内に7社入りました。

なお、Warner Bros. Interactive や EA、Take-Two、マイクロソフトといった本来なら大手に属してもおかしくないメーカーは今回、2017年の発売タイトル数がメジャーの条件(年間12本)を満たさなかったために、中堅グループで評価されています。

Metacritic パブリッシャーランキング 2017

  1. Bethesda Softworks – 311.2
  2. 任天堂 – 303.8
  3. セガゲームス – 289.1
  4. Activision Blizzard 283.6
  5. カプコン – 281.2
  6. Ubisoft – 279.8
  7. SIE – 264.4
  8. スクウェア・エニックス – 259.3
  9. バンダイナムコエンターテインメント – 255.2
  10. コーエーテクモゲームス – 224.6

評価ポイントの算出方法

トータルポイントは、「平均スコア×1.5 (最大150まで) 」「ポジティブ評価の割合」「ネガティブ評価の少なさ」「優れたゲーム(7メディア以上から批評され、90以上飲めたスコアを獲得した場合に贈られる)」の合計で決まります。

たとえば任天堂のトータルポイントは、平均スコアの1.5倍で116.9pt。ポジティブ評価の割合をポイント化して71.9pt。ネガティブ評価の減点は無かったので100pt。90以上のソフトが3本あったので1本につき5ptが加算され、合計303.8ptという具合です。

Metacritic パブリッシャーランキング 2017 (Mid-Size)

  1. Nicalis, Inc. – 309.8
  2. Paradox Interactive – 309.7
  3. Devolver Digital – 288.0
  4. Warner Bros. Interactive – 262.7
  5. Electronic Arts – 257.8

中堅組は上のようになりました。中堅・中規模ランキングの1位は Nintendo Switch 向けを中心に数多くのタイトルをリリースした Nicalis が獲得。中でも『Cave Story+』は、メタスコア88の評価でした。昨年このカテゴリで1位だった Paradox Interactive は僅差で2位。メタスコア平均は2.9ポイント上げてメジャーを含め最高ポイントとなったものの、ポジティブ評価点がわずかに足りず、0.1ポイント差でトップを譲りました。

3位には『Enter the Gungeon』が高評価を受けた Devolver Digital が続いています。

Warner Bros. Interactive は4位、EA は5位につけています。ワーナータイトルは『Injustice 2』が89と高評価を受けたものの、『カーズ3 勝利への道』や『レゴ ニンジャゴー ムービー ザ・ゲーム』の評価が70前後と振るわず。タイトル減少で中規模扱いとなった EA もまた『Need for Speed Payback』や『Star Wars Battlefront II』の低評価により順位を落としています。

新作が少なかった Take-Two は中規模の中でも9位、マイクロソフトは12位でした。

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