日本一ソフトウェアが、Nintendo Switch のローンチタイトルとして発売した『魔界戦記ディスガイア5』。2015年3月に発売した PlayStation 4 用ソフト『魔界戦記ディスガイア5』に加えて、PS Store で販売された追加コンテンツとアップデートパッチがあらかじめ収録され、Switch 用に最適化が行われています。
日本では3月3日に発売され、欧米では5月下旬に発売を迎える『魔界戦記ディスガイア5』。予約時点で日本での販売実績を大きく上回る規模に達する、興味深い動きを見せています。
Switch 版『ディスガイア5』、欧米向けは予約段階で11万本超
日本一ソフトウェアのアメリカ法人であるNISアメリカの CEO 山下卓朗氏は英国の業界メディア MCV に対して、欧米における Nintendo Switch 版『魔界戦記ディスガイア5』の予約数が11万本を上回る勢いであることを明らかにしました。
予約の内訳は、アメリカ市場が7万8000本、ヨーロッパ市場が3万6000本。山下氏によれば日本市場向けの出荷は2万本未満で、海外市場は予約段階で日本の出荷実績の5倍以上の規模となっています。
「日本のゲームメーカーが日本市場にだけ頼る時代はもう過去のものです」と山下氏。日本一ソフトウェアにとっても例外ではなく、グループの業績改善のためにも海外市場はますます重要になっています。
PS4 版は発売年(2015年)に国内が約6万本、国外は約11.2万本が出荷。順調に行けば、海外市場に関しては Nintendo Switch 版がオリジナルの出荷を上回ることもありそうです。
フランス市場で人気が高まる
今回、欧州の中で人気に変化が。欧州圏ではこれまで、イギリスが最も『ディスガイア』人気の高い地域でした。しかし Switch 版『ディスガイア5』では、1番手をフランスに譲っています。
山下氏は、イギリスでの状況を改善する必要があると考えているものの、フランスでの人気の高まりを歓迎。フランスで人気が高まっている要因としては、この10年で日本文化が盛んになっていることや、『ディスガイア5』でフランス語テキストをサポートしたことが理由の1つとしてあるのではないかと指摘します。
「『ディスガイア』シリーズはこの10年以上、携帯型ゲーム機で登場しています。Nintendo Switch はどこにでも持ち運びできるプラットフォームであり、その意味では『ディスガイア5』に自然にフィットしました」
任天堂と NIS アメリカは欧米向け『ディスガイア5』の販促で協力。Nintendo Switch のプレビューツアーでは試遊ソフトの1つに採用され、またニンテンドーeショップにて本作の無料体験版の配信も決定。ファン層の拡大が期待されています。
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