個人的な見解も交えながら、VRに対する現在の任天堂のスタンスを語った任天堂アメリカのレジー社長。同じ番組の中で、任天堂はNXで、ソニーのPlayStation 4 NEOやマイクロソフトのXbox One Scorpioにどう対抗するのかも聞かれており、レジー社長は他社のマシンに真正面からパワー勝負を挑むのではなく、コンテンツがカギになるとの考えを示しました。
「任天堂にとってそれはスペックではありません。テラフロップスでもなければ特定システムの馬力でもないんです。そう、コンテンツです。任天堂はコンテンツにフォーカスした、人々を笑顔にするためのエンターテインメントを生み出す会社なんです」
「だから我々は現在、任天堂の最高のエンターテインメント(ゼルダBotW)をWii UとNX双方で届けることに集中しています」とレジー社長はコメント。また、マイクロソフトとソニーの新システムについて、スペックで競うのは彼らにとってレッドオーシャンだとも。
ただスペック勝負はしないといっても、Wii U の反省があれば、多かれ少なかれ現行他社ハードに近い性能にはなるでしょうし、任天堂の開発者も、何名かは Wii U より NX が高性能であることをやんわりと示唆するコメントをしています。何らかのアイデアを実現したい場合に、相応のスペックが必要であることもあります。
任天堂は NX について、ニンテンドー3DS や Wii U を単純に置き換えるものではない“まったく新しいコンセプトのゲーム機”と説明。2017年3月と期末の発売ながら、そのローンチで今期の Wii U ハード販売の大幅減少分(240万台減)をかなり相殺できるとしています。