オンラインマルチプレイをメインとし、お馴染みのキャラクターではなく新規キャラクターを採用するなど、任天堂にとっては大きなチャレンジだったWii U『Splatoon(スプラトゥーン)』。結果的にこの新規アクションシューターはWii Uで最も好セールスを記録したタイトルの1つとなり、多くの人を巻き込む人気で、ゲーム内にとどまらない成功を収めました。
GameMaster誌のインタビューで任天堂の野上恒プロデューサーは、ゲームが受け入れられるかどうか確信が持てないところもあった。と、発売前のそわそわした気持ちを明かしています。
任天堂としては珍しい、オンラインマルチプレイがメインのパッケージタイトル
任天堂ではこれまでにも複数タイトルで「オンラインマルチプレイ」を扱うことはあったものの、どちらかといえばオンラインには奥手がち。そのオンラインマルチプレイをメインモードに据えて、しかもパッケージタイトルとして発売されたのは『スプラトゥーン』が初めてのケースでした。
そのため、チームはゲームがどう受け止められるか不安な面ももっていたのだそう。ですが蓋を開けてみれば、『スプラトゥーン』はオンライン慣れしているゲーマーだけでなく、子どもや女性といった幅広い層に受けて大人気に。
「本当に幅広いプレイヤーに支持してもらえて非常に嬉しく思うし、大きな自信になった」と野上氏はコメント。将来的に機会があれば、オンラインゲームプレイを一層充実させたいと次回作への意気込みを語っています。
スプラトゥーンは大事に育てたい IP
GamesMasterのインタビュアーは、野上氏のこのコメントを受けてすかさず『2』の可能性について質問。この場で明言というのは当然ながらされなかったものの、野上氏は「『スプラトゥーン』は大事に育てたいIP」だとして、次回作へ向けて前向きな回答を残しています。
『スプラトゥーン』は2016年1月をもって、当初予定されていた追加コンテンツの配信が全て完了。しかしながら、スプラトゥーン甲子園総括の場で野上氏から「もう少し何かができないかなと考え始めています」との発表があり、今後どこかのタイミングで何らかの更新が期待できる状況となっています。
[追記]
その後、任天堂から正式に更新の延長が発表。2016年夏まではアップデートが行われることになりました。