ソフトバンク傘下のZホールディングスは、2023 年 3 月 31 日午後 5 時をもってインターネット動画配信サービス「GYAO!(ギャオ)」のすべてのサービス提供を終了します。「GYAO!」「GYAO!ストア」「トレンドニュース」が対象。
「GYAO!」は2023年3月31日のサービス終了とともに、全作品の視聴ができなくなります。配信終了日が3月31日午後5時以降、未定となっている作品についても、3月31日午後5時で配信が終了し視聴できなくなります。
「GYAO!ストア」で提供中の全ての商品は2023年2月13日午後5時をもって販売が終了。3月31日午後5時をもって、「NHKオンデマンドまるごと見放題パック」を含む全ての商品の視聴ができなくなります。「NHKオンデマンドまるごと見放題パック」(月額商品)は、2023年3月31日をもちまして、自動的に解約となります。
「GYAO!」は2005年にUSEN(現在のUSEN-NEXT HOLDINGS)が開始した動画配信サービス。当時のサービス名称は「GyaO」。2009年にはヤフーが買収し、同社の動画配信サービスと統合。2011年には念願の単年度黒字化も達成していました。
ただ動画配信市場は競争が非常に激しく、海外では Netflix や Amazon、ディズニーなど資金力ある大手が存在し、国内でもサイバーエージェントの ABEMA(アベマ)が台頭。民放各局もTVer(ティーバー)を立ち上げ、22年からは番組の同時配信を開始しています。
報道によるとZホールディングスは今後、「GYAO!」の資産を LINE のショート動画サービス「LINE VOOM」に引き継ぐ方針とのこと。なお LINE もライブ配信サービス「LINE LIVE」および「LINE LIVE-VIEWING」を3月31日に終了すると発表しており、グループとして動画事業を「LINE VOOM」に集中させていくようです。