北海道札幌市で創業し、「北前そば 高田屋」や「暖中」などを中心に展開していた飲食店経営のタスコシステムが、15日に東京地裁による破産手続き開始の決定を受けたことが明らかになりました。負債総額は約48億5000万円。
グループで運営していたブランドや店舗は既に他社に譲渡され、事業活動は停止状態となっていましたが、ここに来て今回の措置となりました。
2001年に株式公開を果たしたタスコシステムは、ピーク時に売上高約182億3700万円を記録。ただ店舗の拡大を急ぎすぎたことによる出店・改装費用や従業員の育成、管理費などが負担となって経営が悪化。2008年に上場廃止となっていました。新規出店を急ぐあまりクオリティを維持できなくなってブランドにキズがつき、客離れを起こして売上減少と。
こと「暖中」に関しては、ダイニングバーとしてだけでなくレストランとしても一気に出店を進め、新しく開店した店と以前からある店とでは、接客も料理もクオリティに差があったなという印象。他社に譲渡されて続いている店舗があるとはいえ、元の運営会社がこういう結末を迎えてしまうのは寂しいものがありますね。