任天堂は13日、代表取締役社長を務める岩田聡氏が胆管腫瘍のため7月11日に逝去したと発表しました。55歳でした。

岩田氏は、HAL研究所時代を経て2002年に任天堂の社長に就任。6月の株主総会では支持率を回復して社長の続投が決まったばかりでした。これにより任天堂の代表取締役は竹田玄洋氏、宮本茂氏の2名となります。後任社長の選定については、現段階ではスケジュールを含めて未定とのこと。

岩田氏は、北海道札幌市出身で、市内の進学校である札幌南高校を卒業した後、東京工業大学へ進学。卒業後はHAL研究所へ入社。プログラマとして『ゴルフ』や『バルーンファイト』など、任天堂のソフト開発に携わります。『ドラクエ』ことあの『ドラゴンクエスト』の海外ローカライズを担当したのも岩田氏。後に多額の負債を抱えたHAL研を立て直すために社長職に就任。『星のカービィ』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』等のヒットで見事再建をはたします。

社長職就任後もプログラマーとして手腕を発揮。なかでもSFC『MOTHER2 ギーグの逆襲』の開発終盤に参加した祭の「これを、いまある形のままで、直していくなら、2年かかります。でも、イチからつくっていいなら1年以内にやります。どちらにしますか?」は有名な逸話ですね。

2000年に任天堂に入社。経営企画室長に就任し、2002年には当時の山内溥社長から指名を受けて代表取締役社長に抜擢。この時42歳でした。「ゲーム人口の拡大」を掲げた岩田社長は、就任後初めてリリースする新ハードとなったニンテンドーDS、そしてWiiでその哲学を有限実行。普段ゲームに触れていなユーザーにまで浸透した両ハードは世界的に大ヒットとなり、2009年3月期は売上高1兆8336億円、営業利益5552億円、純利益2790億円という過去最高益を記録しました。

その後、スマートフォンの台頭により任天堂を含む家庭用ゲーム市場は縮小。任天堂も2012年3月期から3期連続で営業赤字に転落。しかし、2015年3月期には営業黒字を回復し、スマートデバイスや次期ゲーム機「NX」、QOLプラットフォーム、USJとの提携を含む自社IPの活用など、ビデオゲーム事業を柱としつつも新しい任天堂の戦略を推し進めようかという矢先のことでした。

インタビュー企画「社長が訊く」やプレゼンテーション番組「ニンテンドーダイレクト」では社長自らが“直接”情報を発信。親しみやすいキャラや、相手の伝えたいことを汲んで分かりやすく言語化する非凡なコミュニケーション能力も発揮。

去る6月の株主総会では支持率を回復して社長の続投が決まったばかり。突然の訃報により岩田氏を道半ばで失った任天堂ですが、当面の間、代表取締役は竹田玄洋氏、宮本茂氏の2名が務めることに。後任社長の選定については、現段階ではスケジュールを含めて未定とのこと。

Twitterでは「#ThankYouIwata」や「#RIPIwata」のハッシュタグが作られ、世界中から追悼と感謝のコメントが続々と投稿されています。

さよならいわっち。ご冥福をお祈りいたします。

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