売り上げ不振によりメジャーパブリッシャーから有力ソフトの支援を得られずにいる任天堂のWii Uですが、自社有力ソフトの発売で本体の普及を拡大することにより、再び彼らのサポートを得られるだろうと確信しています。
任天堂アメリカの広報担当シニアディレクターCharlie Scibetta氏はArs Technicaのインタビューの中で、Wii Uの販売台数を伸ばしていくことで、彼らパブリッシャーも再び戻ってくると確信しているとの考えを表明しました。
「任天堂は彼らが求めている事を同じことをしたいと考えています。つまりそれは、Wii Uのインストールベースを拡大させるということです。
自社ソフト、『マリオカート8』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』のようなタイトルで普及台数にドライブをかけることが出来れば、任天堂プラットフォームへ投資する十分なインストールベースがあると判断し、サードパーティーのデベロッパーも後に続くでしょう。
ですから、彼らが任天堂プラットフォームをいっそう魅力的に感じるようWii Uの普及台数を拡大させていくのが、我々の役割だと考えています」
任天堂が5月末に発売した『マリオカート8』は、最初の週末で世界120万本を販売。ハードウェアも牽引しました。ホリデー商戦期に発売予定の『大乱闘スマッシュブラザーズ』でも、同様の効果が期待されています。
Wii Uへ最も手厚いサポートを続けてきたUbisoftは今年、『Just Dance 2015』や『Watch Dogs』を発売予定。E3では発表がありませんでしたが、ほかにも発売を待っている、既に完成している未発表タイトルがあるといいます。『FIFA』など数多くの人気タイトルを抱えるEAも、ローンチウィンドウ後はWii U向けのソフトを発売していませんが、販売台数次第で供給を再開する意向を示しています。