任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」シリーズの本体生産がすべて終了したことが任天堂公式サイトで発表されています。海外でも同様に、生産終了が発表されています。任天堂アメリカにいたってはニンテンドー3DSのオフィシャルサイトがすでにありません。
すでに生産が終了していることから、新品での購入は今後難しくなっていくと思われます。
ニンテンドー3DSは2011年2月に発売された、「ニンテンドーDS」の後継機種となる任天堂の携帯型ゲーム機。
DSの特徴だった2画面およびタッチスクリーンを継承した上で、裸眼立体視への対応や、アナログ入力が可能なスライドパッドなど多数の新機能を搭載した、携帯機としての正当進化かつ3Dへの再挑戦の気概を見せたハードでした。
iPhone などスマホの普及時期と重なったことや、日本では東日本大震災による景気の冷え込み、2万5,000円という任天堂の携帯機としては強気な価格設定などが響き普及に苦戦(任天堂の携帯機としては)。
結果、発売から半年で1万円の値下げを行うという異例の判断が下されました。早期購入者には「アンバサダー」プログラムが提供。
その後3DSは持ち直し、順調に普及を拡大。任天堂やソフトメーカーから多数の人気タイトルが発売される一方、大画面化した「ニンテンドー3DS LL」や高性能化した「Newニンテンドー3DS / 3DS LL」、裸眼立体視機能などを省いたエントリーモデルの「ニンテンドー2DS」、New3DS LL から裸眼立体視機能を省いた「New ニンテンドー2DS LL」と本体バリエーションも広がりをみせました。
携帯型ゲーム機として一定の存在感を見せた「ニンテンドー3DS」の普及数はハード7,587万台/ソフト3億8407万本(2020年6月末時点)。ゲームボーイアドバンス(ハード8,151万台/ソフト3億7,742万本)とほぼ同規模となっています。
3DSはあと数か月、2021年2月で発売から10周年を迎えるところでしたが、その前に全モデルが生産終了となりました。