UPDATE:主婦の友社買収報道について「当社が発表したものではない」との声明を出していた CCC (カルチュア・コンビニエンス・クラブ) ですが、15日、グループ会社のカルチュア・エンタテインメントを通じ、大日本印刷が保有する主婦の友社の全株式(議決権比率99.9%)を取得し、2017年12月15日付けで子会社化したと発表しました。
CCCは、主に女性に向けて魅力的なライフスタイルを発信し続けてきた主婦の友社を子会社化することで、「主婦の友社の培ってきた編集力やノウハウ、取引先や読者との信頼関係を活かしながら、CCC グループの各事業や企画力と掛け合わせ、新しいライフスタイル提案を行っていきたい」とコメントしています。
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TSUTAYA の運営などを手がける CCC (カルチュア・コンビニエンス・クラブ) が、中堅出版社の主婦の友社を買収する方針を固めたと複数紙で報じられています。主婦の友社の発行済み株式の9割超を、印刷大手の大日本印刷から数億円で購入する計画。
買収理由は、CD や DVD レンタル事業が苦戦する中で、書店事業の拡大に注力するための布石と見られています。アマゾン・ドット・コムに対抗する狙いがあるとも。
CCC の CD・DVD レンタル事業の売上高が年々減少しているなか、存在感を増しているのが書店事業。全国に約1400店舗ある「TSUTAYA (ツタヤ)」のうち、本・書籍を扱う店舗は約810まで拡大しました。書店事業の2016年の売上高は1308億円で、6年前と比べて35%増。減収で1033億円だった紀伊國屋書店を上回り、国内首位に立ったそうです。売上高で上回っただけでなく、国内の出版市場が苦戦している時にプラス成長というのがすごいですね。
CCC が今回の買収で期待しているのが、出版社のノウハウを生かした店作り。CCC は、15年に買収した美術出版社のコンテンツやノウハウを活用して、アートをテーマとする「銀座 蔦屋書店」を、GINZA SIX にオープンしています。
なお、CCC はこの報道について、「当社が発表したものではない」との声明を発表しています。ただ CCC は3月には徳間書店を買収。自前でコンテンツを揃えたり、リアル店舗を充実させる戦略を加速させています。
本日の一部報道について
本日、一部報道機関において、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が出版社の株式取得するとの報道がなされておりますが、当社が発表したものではございません。
今後、開示すべき事実が決定した場合は、お知らせいたします。