出版科学研究所の出版物推定販売金額調査によると、2016年の電子出版物の推定販売額は前年比27.1%増の1909億円となり、市場全体におけるシェアが1割を突破しました。一方、電子出版を除く出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売額は前年比3.4%減の1兆4709億円で、12年連続でマイナスが続いています。

紙とデジタルを合わせた全体の市場規模は1兆6618億円で、ほぼ横ばいの0.6%減。デジタルの拡大が紙の出版物の落ち込みを完全ではないものの補い、徐々に存在感を高めています。

デジタルがシェア1割を突破

紙の出版物は縮小続く

紙の出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売額は前年比3.4%減の1兆4709億円。

紙分野では書籍が10年連続のマイナスとなったものの、児童書や実用書などが好調だったことで微減にとどまりました。一方の雑誌は人気誌が休刊するなした結果、41年ぶりに書籍を下回るなど苦戦。紙分野は19年連続でマイナスになっているということです。

デジタルのシェアが1割を突破

デジタル分野の推定販売額は前年比27.1%増の1909億円。

内訳は電子コミックが27.1%増の1460億円、電子書籍(文字のもの)が13.2%増の258億円、電子雑誌が52.8%増の191億円とデジタル市場の拡大に貢献。

昨年は Amazon の「Kindle Unlimited」など定額読み放題サービスが相次いで登場。そうしたなかで定額読み放題サービスが人気を集めており、中でもNTTドコモの「dマガジン」が躍進したとのこと。

定額サービスはたいてい無料のお試し期間があって、その間に使い勝手などに慣れてもらう仕組み。電子書籍はデジタルデータなので物理的にかさばらないメリットがありますし、マガジンのようなレイアウトのウェブページやサービス、またはそれらのアプリも増えてきています。スマホで本や漫画、雑誌を読むことに対する抵抗も薄れてきているのかもしれません。

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