紙の出版市場の落ち込みが続いています。出版科学研究所によると、2018年の推定販売額は1兆2800億円台で、前年の実績から6.4%の減少。14年連続で前年実績を下回ることになりそうです。
推定販売額は、1〜11月の販売実績をもとに通年の実績を予測したもの。電子版は含みません。書籍が約6900億円(約3%減)、雑誌が約5800億円(約10%減)となる見通しで、書籍は12年、雑誌はなんと21年続けて前年を下回ります。
出版市場のピークは1996年で、そのときは2兆6563億円を販売しました。18年見通しは1兆2800億円台ということで、ピークから半分以下に縮小してしまったことになります。
出版科学研究所(東京・新宿)は25日、2018年の紙の出版販売額が約1兆2800億円台になりそうだと発表した。前年実績から6.4%の減少で、14年連続で前年実績を下回る。ピークだった1996年(2兆6563億円)の半分以下に落ち込む見通しだ。雑誌や漫画など出版物の販売低迷に歯止めがかからない状況が続いている。
雑誌の販売減が響いています。最近はスマホでも利用できる電子書籍で雑誌の定額読み放題サービスが増えているので、内容だけ知りたければかさばる紙の雑誌よりもサブスクリプションサービスを選択する人が増えているのかもしれません。
電車で雑誌を読んでいる人も今ではそうそう見かけませんものね。みんなスマホ画面を見ています。
稼ぎ頭であるマンガの単行本も、電子版への移行が進んでいるのだとか。
電子雑誌の読み放題サービスでは「楽天マガジン」や「dマガジン」があり、auの「ブックパス」も通常の読み放題プランに加えて雑誌特化の読み放題プランがスタートしました。
特化したサービスでなくとも、Amazonプライム会員特典の「Prime Reading」でラインナップは少ないですが雑誌を読めたり、また動画配信サービスの「U-NEXT」も見放題プランのサービスの中に雑誌読み放題が含まれていたりと、雑誌の情報に触れられる機会は増えています。