『Sing』以来1年振りとなる、GRAPEVINE(グレイプバイン)通算10枚目のフルアルバム『TWANGS』。今回は全編英詩の曲があったり、ストリングスをふんだんに使っていたりと、立ち止まらず常により良い音を模索している彼らの意欲作。青臭さが抜けてどんどん大人な音になっていっているんだけど、あどけない部分も感じられたりして。
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彼ららしいアグレッシブなロックナンバー「疾走」で幕を開け、英詩で歌う「Vex」のゾクゾクするような疾走感のあるストリングスもとても良い。「Turd and swine」から「小宇宙」への流れも好きですね。ふっと抜けていくような。
その後の「NOS」はブルージーな1曲。この曲はかなりのかっこよさですよ。GRAPEVINEはこんな曲も作れちゃうのねと侮れない。田中さんがこんなに渋い声を出すボーカルになるなんてなあ。
「フラクタル」は彼らの得意とするメロウな一曲。「NOS」で見せた声とはまた別の表情を見せるボーカルの懐の広さを感じられる。