1997年に発売された、プロディジーの3rdアルバム『The Fat Of The Land』。ジャケットのデザインから、通称”カニ”アルバム。全世界で1,000万枚を越えるセールスを記録し、デジタル・ロックを世界に知らしめたモンスター・アルバム。
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攻撃的なスタイルはそのままに、デジタルサウンドとロックの融合を、前作よりさらに推し進めた大傑作。唯一勿体ないのは10曲入りという、少々曲数が物足りない部分だけだ(再販されているものは収録曲が増えているようだけど)。
「Smack My Bitch Up」「Breathe」そして、「Firestarter」が、特に抜きん出ているけれど、他の曲も素晴らしいよ。ただ、この3曲が個人的には抜けすぎている感ありすぎて、他は印象薄かったりする。すいません。
オリジナルが出たのが1997年なので、かれこれもう12年も前なのだけど、やはりこれも想い出補正が入っているのか、今でも全く問題無く聴けてしまいますね。今、これだけの衝動的なスタイルを取る人が多くないというのもあるだろうか。オリジナルのスタイルを作ってしまった人は強い。
ただ、やっぱりファーストインパクトは越えられないというか、一番売れたアルバムではあるけれど、個人的には前作の方が上なんじゃないかなと感じている。計算されすぎた部分を感じるというか、それはそれで凄い事だし、これでも十分に荒々しいと思うんだけど、それでも前作「Music for the Jilted Generation」の方が、やはり最初に聴いたアルバムということで印象に残ってしまうんだな−。