1994年に発売された電グルのアルバム「DRAGON」。電気グルーヴの曲の中で、一番好きかもしれない名曲「虹」が収録されている。それだけでもう大満足なわけですが、他にも名曲てんこ盛り。
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おふざけ度が減って、卓球+まりんのテクノ組2人がメインに出てきているアルバムですが、電気名義で出していると言うことは瀧、ピエール瀧の存在がどこかしらに秘められているわけです。目をつぶって聴いていると(別につぶらなくてもいいんだけど)、インスト曲において、ライブ中によくある瀧の意味不明な踊り、パフォーマンスをしている姿が浮かんでくる音。卓球やまりんソロではありえないこの音こそが電気グルーヴの音楽(=テクノ)なのだなと感じる。
「ムジナ」で後に続く曲への期待感が高まり、「ポポ」「バロン・ダンス」を経て「カメライフ」「マーブル・メン」「お正月」で最初のピーク。「カメレオン・マニア」「ノイ・ノイ・ノイ」「ブラジリアン・カウボーイ」で2度目のピークを迎え、そして「虹」で静かに幕を閉じるこの感じがたまらない。がーっと押してきて、ふっと引いた感じで。
テクノ系を敬遠している人でも「虹」だけは絶対に聴いて欲しい、心の片隅にこの曲を留めていて欲しいと切に願いますよ。深夜のドライブで聴いたりしたら泣いちゃうなあ。ドライブに限った話ではないですが、夜向きの曲。
ふりかえる事もたまにある 照れながら思い出す
遠くて近い つかめない どんな色か分らない
ゆっくり消える虹みてて トリコじかけになる