最新単行本第29巻 & ムック「extra Vol.15」発売中。な、ジャイアントキリング第308話。vs名古屋。ETUは同点を許してから3分後、ペナルティエリア外から名古屋FWペペに豪快なミドルシュートを決められ、試合をひっくり返されてしました。
ゴールを決めたペペ。今度は急いで名古屋サポーターのいる方へと走り、滑り込んでガッツポーズ。味方も続きます。DFを引きつけてコースを空けた俺への賛美も忘れるなとゼウベルトも走ってきますが、華麗にスルー。
瞬く間に逆転され沈むETUイレブン。どんよりとなりかけた空気に飲まれていなさそうなのは、途中加入のガブリエル、そして良くも悪くもいつも通りの王子。
達海が身体を張って示したメッセージ、キャプテンの交代、この試合のスタメン。一連の「事件」によって見落としていたこと。ETUは変わったのではなく、まだ変わろうともがいている段階にすぎません。短期間で根本はそう変わりません。一時は成功していても、まだ揺らぎやすい。そして前半終了。
プランを変えず、ペペの2ゴールで前半のうちに逆転した名古屋。狙い通りのサッカーをできたのは先制された名古屋の方でした。2ゴールのペペ、そしてアシストのカルロスにも声援。ゼウベルトも立役者の1人ですが、ここでも影が薄い…。
久々の試合、そしてサポーターの声、なにより自分たちのペース。まだ45分が終わったに過ぎませんが、やっぱりいいもんだなゲームってのは。と感慨深げな川瀬。椿に手を貸され立ち上がります。試合が楽しく感じているのは、川瀬自身も椿を抑えるというミッションを今のところは完遂しているから。充実。
対戦相手に気を遣いすぎている椿を見て、若き日の自分の姿と重ねた川瀬は、試合途中にも関わらず、椿へ1つアドバイスを送ります。
「若いうちは周りを気にせず、我が儘にプレーしろよ。チームのバランスとか考えんのはベテランに任せとけばいい。俺らみたいのがチームにいるのはそのためなんだから。本当はこんなもんじゃないんだろ?椿」
そうして敵に塩を送るようなことをいい、引き上げていきます。
松ちゃんにおぶられながらロッカーへ戻っている達海。松ちゃんはひたすら話しかけていますが、達海は後半の作戦を考え中。
「せっかく久しぶりに俺好みの展開になってきてんだから」
と久しぶりに悪い顔の達海が登場。本領発揮です。といったところで、今週はここまで。秘策有りといった感じですが、川瀬の助言によって椿もまた覚醒しそうだったり。ただあんまり個人のスーパープレーでばかり勝ててしまうのも、今回の展開やテーマだと違う感じがしますね。