サポーター問題が円満解決に向かいそうな、雨の浦和レッドスター戦キックオフなジャイアントキリング第284話。最新単行本第27巻&ムック「extra Vol.13」は4月23日に同時発売!!
浦和サポの声量に圧倒され、沈黙してしまうじーちゃんずら江戸っ子ETUサポ。ですがゴローは言います。
「売れ等は浦和サポーターと張り合うためにここに来たのか?違うだろ。俺達は、ETUの背中を押すために浦和まで来たんだろ」
そしてサングラスを外したスカルズリーダーの羽田も、
「俺達の応援を、胸を張って堂々とやろう。たとえ相手サポに押された小さな声援になってしまったとしても、俺達が諦めずに出し続ける声はきっと選手達の力になる。そう信じようぜ」
「EーTU!! EーTU!!」ETUサポも声を出し始めました。
羽田とゴロー。2人が並んでいる様子を見て「こんなことが現実になるなんて」と感慨深げなコータ。
田沼青果にやってきた羽田を見るなり「なにこれ!決闘!! 大変だー!母ちゃーん」と大興奮だったコータ。羽田は店先で話して帰るつもりでしたが、家に上がることになってしまいました。
羽田の仕事の話から始まり、腹を割って話し始めたゴロー。
「すまなかったな。君らと比べてチームを応援する真剣さが欠けてた」と詫びます。
せっかくゴール裏を任されたのに、昔の盛り上がってた頃のような甘い気持ちで臨んでいたせいか、チームを負かせてしまった。スカルズのような真剣な声だったら、あんな試合にはならなかったんじゃないか。そう素直に告げます。
そんなゴローを見て母ちゃんは
「ホントだよ。何でも中途半端な気持ちでやってるから、あんた仕事も応援もロクなことにならないのよ」
と、チクリ。
羽田は、詫びるのはこっちの方だといい、そして一見サポを寄せ付けないオーラを出してきた自分の風貌について、コータに「よう、ちびっ子リーダー。俺のこと怖いか?」と尋ねます。
コータは内心ドキドキしていたが怖くなかった様子。ですが、「スカルズのことをよく知らない人はたぶん怖い人達だと感じると思う」と素直に告白。そして羽田も現スカルズ体制の限界を感じており、応援の多様性に今更ながらに気がついたといいます。それは謹慎中にテレビ観戦した際に、老若男女が一体となっていたのを見てのこと。そしてその試合でコールリーダーをしていたのは、目の前にいるゴローでした。
「あんたの力が必要なんだ。過去のETUを知ってて、昔からのなじみの上の世代をまとめられて、今やウチの若い奴らにも一目置かれている。……そして、なんといっても、こんだけ地元のクラブにまっすぐな息子を育てた、あんたみたいな人がスタンドには必要なんだ」
「クラブは俺に、本気で変わると宣言してくれた。だから、俺達サポーターも、今までのことは水に流して手を取りあわねえか?」
浦和戦で2人が並んでいたのは、このやりとりがあったからなのでした。数では劣るものの、スカルズと古参サポが和解し、共に応援していくことが明確になった浦和戦。試合展開と共にサポの一体感にも注目です。といったところで今週はここまで。