今週のGIANT KILLING #242(モーニング2012 No.16)

4月23日発売の最新単行本第23巻予約受付開始!な、『GIANT KILLING』(ジャイアントキリング)第242話。ジャイキリに入るその前に、『バガボンド』がついに連載再開ッ!! 今後は月一で。そして、『miifa』にまさかの任天堂ネタがっ。そうかー、祇園だもんなー。


さて、依然として思い描くクラブ像でのすれ違いが続くスカルズと副会長。それにしても、クラブフロントとスカルズは普段からあまり意思疎通を図る機会が無いんでしょうね。達海と笠野さんを指して、「クラブへの気持ちが弱い人間を連れてきて、なんでそんなにヘラヘラしてられるんだ!」という羽田の発言で、副会長の、彼らと向き合おうという気持ちが切れてしまいました。

「別にこいつらいなくてもなんとかなんだろ。なんねーの?」

と、となりのスタッフ、佐藤に尋ねると、佐藤は佐藤で

「彼らは大事な”お客さん”でもあるんですよ?」と進言。

この”お客さん”発言がスカルズのサポーター魂に油を注いでしまう格好に。

「俺達を何だと思ってる…」
「俺達は客だなんて思われてえわけじゃねえよ!!」
「金ヅルだとでも言いてえのか!!」
「どこまで俺らのこと馬鹿にすりゃ気が済むんだ!!!」

ギャーギャーまくしたてるスカルズメンバー。呆れかえる副会長。はーっと深くため息をついたあとで、腹に溜まっていた積年の怒りが爆発。

「うんざりなんだよ。テメーらにはよ」

と、切り出します。何年も文句を言われ続け、ようやくチームの調子が上向いて勝ち星が先行しているこの時にまでも、文句を言いに夜遅くにクラブハウスに集団で現れる。威圧的な態度でゴール裏を牛耳り、それに迷惑している他の客も少なくない。

「これ以上俺達に文句あるなら出てけってんだ。そんで、ヴィクトリーのサポーターでもやってろ」

フロントがクラブサポーターに対して衝撃的な一言。同じ東京をホームにしているからと、他クラブのサポーターになれだと・・・?さらに、これまでの行動を理由にいつでも出入り禁止に出来るんだぞと逆脅迫。

「ふっ、ふざけんじゃねえぞ!! このハゲ!!」

たまらず相手の身体的な特徴が口を突いて出てしまいました。途中から入ったメンバー。タブーに触れてしまった。

「羽田さん達は10年間、チームの勝利のために自分たちに出来ることをずっと考えてやってきたんだ。なのに、なんであんたらは、そのチームへの思いをわかってあげようとしねえんだよー!!」

副会長に掴み掛かろうとするメンバー。後ずさりする副会長。その時、かかとを引っかけてしまい、そのままズザーッと後ろ向きに倒れ、あろう事か頭がファサッと・・・。やっちまった。衝撃の事態にさすがのスカルズも言葉を失います。

「ゆ、ゆ、許さんぞ。絶対に許さん…! 」

どこかの冷凍庫をモチーフとした名前の方のように、猛烈に怒りをあらわにする副会長。試合中ならシミュレーションをとられるところですが、「今のは紛れもない暴力行為だ!! お前らとうとうやりやがったな」 と半狂乱。そしてついに、

「出入り禁止だ!! ここにいるお前ら全員……無期限でスタジアムに入場禁止だ!!」

と恫喝。しかしその様子をいつからか後ろで見ていた達海がここでようやく登場。

「あはは。ショックなのはわかっけどね。そいつは言い掛かりってもんだよおっさん」

こんな時でもいつもの調子で現れました。

「よう、お疲れさん」

と、スカルズにも軽い調子。そして相変わらずカツラを上手く直せません。

「アマチュアの視点で好き勝手ほざいてるだけなんだよ!!」

そんな連中の言うことなんか聞く必要ねえぞ。とまだ怒りの収まらない副会長。でも達海は、そうかもしれないけど、それの何が悪いの?と、気にしていない様子。

「好き勝手言ってこそのサポーターでしょ。それは、こいつらの立派な権利だ。俺達はボール蹴っ飛ばすのが仕事。それで金貰ってるけどさ、こいつらは違う。自分の金と時間を費やして、ホームゲームでスタンドを埋めるどころか、アウェーまでかけつけてクラブ也選手の名前を叫んでくれたりしてんだぜ?そんなこと普通できる?なかなかできねえよ」

皆、黙って達海の言葉を受け止めます。ホームゲームだけに止まらず、アウェーにまで自費でかけつけて応援する。時に酷い試合を見せられることもある。弱小クラブサポならなおさら。それでもスカルズは、サポーターがどんどん減り続ける中10年変わらず応援を続けてきた。声を送り続けてきた。

「クラブのことを心底愛してない限り、なかなかできることじゃねえよな?ま、クラブを思う人がいるぶんだけ、それらの愛情の形は様々だ。相容れないもんだってそりゃでてくるでしょ。けどさ、根っこの部分までそんなに違うのか?」

達海は問いかけます。このクラブへ抱いている根源的な想いは、クラブに携わっている人間は誰しも同じじゃないのか?

「おっさんがおやっさんと兄弟ゲンカしながら、クラブをここまでにしてきた思いと、自分たちの生活がありながらもずっとサポートしてきてくれてる連中の思い。それに、俺がもう一度このクラブで勝ちたい。今度こそETUにタイトルをもたらしたいって気持ちは、そんなに違うもんか?」

スカルズが達海に反発しているのは、就任当時から分かっていること。それについては、今は見ててくれとしか言えない。と答えます。

「俺は自分の仕事を全うする。選手と共に、他のチームをぶっ倒しまくる。そんで、お前らの中にあるモヤモヤしたもんをぶっ飛ばして、フットボールが楽しくて仕方ないって気持ちにさせてやるよ」

強い視線と口調でスカルズに宣言する達海。結局達海なんですねーといったところで今週はここまで。副会長が珍しく溜飲を下げるようなことをバッシバシ言うじゃないの(ヅラネタがあったにしても)と思ったところで、達海がかっさらって行ってしまいました。

カベセンの暴力沙汰とか、スカルズメンバーの身の上話とか、まあその辺りのエピソードは今後回収されるのかもしれないけれど、何でもかんでも達海や笠野さんが解決してしまうというか、持ち上げというか。それでは結局過去から何ら変わっていないような、

前はもっと上手く周りのキャラクターを使えてたと思うんですよね。達海が選手だったあの頃よりも一層依存度が強まっている感じに見えてしまいます。

GIANT KILLING(23) (モーニング KC)  /
GIANT KILLING 23
ツジトモ (著), 綱本 将也 (企画・原案)
出版社: 講談社
発売日:2012年4月23日

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