連載再開!! なジャイアント・キリング第220話。前回がお盆前の合併号で、先週は休載だったので、ずいぶん久しぶりな気がします。最新単行本第21巻 は10月21日発売予定!! 単行本第20巻 & ムック「GIANT KILLING extra Vol 06」も絶賛発売中。
【第21節 ETU 0 – 1 川崎】
いきなり試合が動いた川崎戦。今度はETUが仕掛けるっ。椿のパスカットから攻撃へ転じるETU。そろそろやってやれよお前らとばかりに、達海はニヤリとした表情。右サイドを駆ける!
目先の1勝に頭がいっぱいで何が悪いっ!! 1つずつ積み重ねていけば、いずれはそういうものに近づいていけるんじゃないのか!? これまで以上に鬼気迫る表情でドリブル突破を図る椿。
とにかく、俺はただ上手くなりたい…! 上手くなって、このチームを勝たせたい…!!
椿のパスは王子へ。八谷が寄せていく。が、王子は自ら仕掛けるなんてことはせず、左足アウトサイドでダイレクトにパス。上手いなー。そしてそこへ斜めに走り込んでくるのはベテランのFW堺。中央空いてるぞ!
「コース絞れ吉崎!!」
「ぐぬっ…」
スライディングで止めに入る吉崎。しかし1歩遅くボールではなくサックの足にかかってファウル判定。PK? いやFK。星野がいるとはいえ、急造DFラインで苦労するのは川崎も同じようですね。ゴール前、ペナルティーアーク辺りの位置でFKゲット。蹴るのはもちろん王子さま。
ここまでの流れを見て川崎のネルソン監督は、
「この暑さ、できればスタミナを大事にいきたいところだが、こうなってくると、シュート盛りだくさんの攻撃的なゲームになるかもしれんわな」
と推測。打ち合いになるか?
ピィッとホイッスルが鳴り、シュートモーションに入る王子。ドッ、ザシャッ。
壁の上を越えて、巻いて決めた!王子かっこいい!
「フフ。まあ、このくらいの距離は僕にとってはPKと同じような…」
まだ喋ってる途中なのに、味方がどしゃーっと王子の元へ。同点!同点!皆が喜んでる中、夏木だけは「ちきしょう!! 絶好調かよ!! 調子乗んなよジーノ!」と複雑な様子。こーれで面白くなってきた。としてやったりな達海。
さて、スタンド。バックスタンド側。この得点にたまらずひとりなのに興奮して大声で
「この調子のままガンガン攻めて、前半のうちに逆転しちまえETU-!!」
と叫んでしまいました。すると、
「そうだそうだ。川崎なんて、ケチョンケチョンにしちまいな!!」
あれ、どこかで見たような坊主・・・オヤジサポーターズの1人、シゲちゃんが来てました。さらに、
「あーっ、あの2人!! 来てたのー!?」
ユウジとカッちゃんも観戦中でした。なんだ、やっぱり気になって見に来ているのね。
1対1。前半から早くも点の取り合いの様相を呈してきた試合。しかし、爆発的な得点力を持たないETUに対し、川崎はこういう打ち合いに慣れており、かつ打ち勝ってきているチーム。八谷から近藤、近藤からロドリゴへと繋ぐと黒田のマークを物ともせずそこから強引にシュート!これはバーに弾かれて難を逃れた、と思ったら、こぼれ球に浅香が飛び込んでゴール!川崎勝ち越し!
王子の芸術的なFKからの同点ゴールもつかの間、すぐさま勝ち越しゴールを決められてしまいました。といったところで今週はここまで。打ち合いになる予感・・・!! 解説より試合描写の多い週はスピード感があってよいですね。1話で2点入ったのも珍しい。
ここから川崎が勢いを増し、一気に畳み掛けられてまうのか。それとも互いにゴールを奪い合う展開になっていくのか。