ニンテンドーDS、ニンテンドー3DSと2世代続けて2画面の携帯用ゲーム機を提案する任天堂は、Wii Uで遂に据置ゲーム機へも2画面を持ち込みました。GamePadによる他機種との差別化は、ユーザーの利便性のみならずデベロッパのクリエイティビティを刺激し、さらに欠かせないデバイスとなっていくかもしれません。
任天堂が海外で2013年3月に発売を予定している『LEGO City: Undercover』は、数々のレゴゲームで実績を重ねてきたTT Gamesが手がけています。エグゼクティブ・プロデューサーのLoz Doyle氏はONMの取材で、
「TT Gamesは既に、適切なオープンワールドなゲーム向けの技術を用いて開発を始めていましたが、Wii UとそのユニークなGamePadがやってくると、それはそれは多くの新しいアイデア、私たちの考える最適なゲームプレイのアイデアが開かれていったんです」
と述べ、GamePadが、長く作り続けてきたレゴゲームに新風を吹き込む存在となったことを明かしています。
実際、GamePadは主人公McCainがゲーム内で手にするデバイスとして登場し、マップの表示に止まらず、ビデオ通話やスキャンニングデバイスにも用いられるなどゲームシステムに深く関わっています。
「他のプラットフォームで出すとしても、間違いなく同じようにはいかないでしょうね」
Doyle氏は以前にもそうコメントしていました。
タッチスクリーンに代表されるGamePadの機能をゲームにどう生かしていくのかは、開発者にとっても腕の見せ所です。任天堂はマルチプレイで役割が異なる「非対称プレイ」(名称変更予定)を打ち出して来ましたし、アクション・アドベンチャーゲームではマップ表示やアイテム管理の用途に用いられることが早くも定着しつつあります。
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