コナミの4-12月期は増収増益、スマホ向け中心にゲームが好調


 

コナミホールディングスが1月31日に発表した2019年3月期第3四半期決算(2018年4-12月)は、デジタルエンタテインメント事業が好調だったことから純利益は4.5%増の272億円でした。売上高も7.8%増の1,926億円で増収増益となりました。営業利益は2.4%増の394億円、税引前利益は2.8%増の392億円でした。

モバイルゲームが好調

家庭用ゲームやモバイルゲームを含む主力のデジタルエンタテインメント事業は18.0%増の1,058億円でした。利益率は30.5%と前年同期と比べて2.7ポイント下がったものの、セグメント利益は8.5%プラスの323億円でした。

モバイルゲーム分野において、Jリーグ追加など大型アップデートが実施された『ウイニングイレブン2019(PRO EVOLUTION SOCCER 2019)』や『プロ野球スピリッツA(エース)』が貢献(調査会社の調べによれば、プロスピAは2018年に最も売上が大きかったモバイルスポーツゲームでした)。

また『遊戯王 デュエルリンクス』『実況パワフルプロ野球』『実況パワフルサッカー』といったタイトルも好調に推移しました。

家庭用ゲームでは『ウイニングイレブン2019』のオンライモードである「myClub」が、発売直後から好調を維持しています。

その他、カードゲームでは『遊戯王オフィシャルカードゲーム』で20周年記念プロジェクトの商品展開を行い、節目に向けた取り組みが行われています。eスポーツ分野でも『ウイイレ2019』の世界選手権のオンライン予選がスタート。野球ではNPBと共同で『実況パワフルプロ野球2018』のリーグが開催されています。

その他のセグメント

アミューズメント事業

その他のセグメントでは、アミューズメント事業が売上高182億円(▲8.2%)、セグメント利益は52億円(▲20.3%)でした。好評だった『GI優駿倶楽部』の前年同期におけるリピート販売の反動減の影響が生じ、減収減益となっています。

ゲーミング&システム事業

ゲーミング&システム事業の売上高は6.2%増の219億円、セグメント利益は14.6%増の31億円でした。カジノマネジメントシステム「SYNKROS」において、海外を就航する大型クルーズ船内のカジノ施設への導入が引き続き順調に推移するなど好調でした。

スポーツ事業

スポーツ事業の売上高は3.6%減の479億円、セグメント利益は15.8%減の25億円でした。政府が第2期「スポーツ基本計画」を策定し、「一億総スポーツ社会」の実現に向けてスポーツ参画人口を拡大するための取り組みが行われているほか、東京オリンピックを前にしたスポーツへの注目度アップなど、スポーツ市場活性化の条件はいくつかありますが、減収減益でした。

旧施設の退店による影響のほか、度重なる自然災害の影響、フィットネスマシンリニューアルを含む既存施設の環境整備、また新規スクール展開のための先行投資などが主な理由でした。

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