コナミの18年4-9月は増収、利益は横ばい


 

コナミホールディングスが10月31日に発表した2019年3月期第2四半期決算は、売上高が6%増の1222億円、営業利益が250億円、税引前利益が249億円、当期利益は172億円でした。営業利益、税引前利益、当期利益については増益となったものの、増加率は1%以下でほぼ横ばい。

なおこの第2四半期より「健康サービス事業」のセグメント名称が「スポーツ事業」へと変更されました。

名称変更を行った理由は、フィットネス、スイミング・体操・ダンス・サッカー・テニス・ゴルフ・卓球・クライミングなどのスクール運営及びスポーツ関連商品の制作、販売などを行う事業内容を明確にするためだそう。

セグメント別のパフォーマンスを見ていくと、家庭用ゲームを含むデジタルエンタテインメント事業は売上高が16%増の668億円、営業利益は6%増の204億円で増収増益でした。売上高全体の55%、営業利益全体の81%を占めています。

モバイルゲーム分野ではワールドカップ効果もあった『ウイニングイレブン2018(PRO EVOLUTION SOCCER 2018)』が第1四半期に続いて好調に推移。『遊戯王 デュエルリンクス』も大型アップデートによりユーザー数が増加しました。国内市場では『実況パワフルプロ野球』や『プロ野球スピリッツA(エース)』を中心とした各タイトルが堅調に推移しました。

家庭用ゲームで分野では『ウイニングイレブン』シリーズ最新作の『ウイニングイレブン2019 (PES 2019 -PRO EVOLUTION SOCCER-)』が発売。オンラインモードの「myClub」を含め好評だとしています。『ウイニングイレブン』や『実況パワフルプロ野球』は、eスポーツ分野に採用されることもあり、そこからビジネスへの発展も期待されています。

アミューズメント事業は売上高が10%減の113億円、営業利益は33%減の31億円でした。

『麻雀格闘倶楽部』や『ボンバーマン』のシンプルなゲーム性をベースにチームバトル要素を加えた『ボンバーガール』が好調な稼動で推移したほか、本格プロ野球カードゲーム『BASEBALL COLLECTION』が稼働を開始しています。メダルゲームでは『ボンバーマン・ザ・メダル』や、『カラコロッタ』シリーズの最新作『カラコロッタ 太陽とひみつの島』が稼働を開始しました。また『マジカルハロウィン』シリーズの最新作『マジカルハロウィン6』の稼働も堅調でした。ただしこの第2四半期は『GI優駿倶楽部』の前年同期におけるリピート販売の反動減の影響が出ています。

ゲーミング&システム事業は、世界各地で新規カジノ施設やカジノを含むIR(統合型リゾート)施設の開業や開発が進んでいることもあってじわじわ拡大。売上高は1%増の128億円、営業利益は28%増の16億円でした。スポーツ事業の売上高は3%減の320億円、営業利益は3%増の19億円でした。「臀部から太ももの裏側にかけてのヒップラインを美しくしたい」という女性のニーズに応えるプログラム「BeautyHip」を新たに自社開発したり、施設リニューアルによる施設環境の整備を進めるなどしてサービス向上に取り組んでいるものの、施設の退店などによる影響で売上高は若干減少しています。

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