スクエニHDの2014年4-12月期、スマホ向けを中心にゲームが好調で増収増益に


 

スクウェア・エニックス・ホールディングスが4日、2015年3月期第3四半期連結業績(2014年4-12月期)を発表しています。売上高は前年同期比16.0%プラスの1188億7400万円、営業利益は89.6%プラスの148億1400万円、経常利益は65.6%プラスの165億4300万円、純利益は110.8%プラスの109億1600万円でした。

売上高: 1188億7400万円(前年同期比+16.0%)
営業利益: 148億1400万円(同+89.6%)
経常利益: 165億4300万円(同+65.6%)
四半期純利益: 109億1600万円(同+110.8%)

スマホ向けコンテンツが好調

ポートフォリオの見直しを進め、改善傾向にある家庭用ゲームを含むデジタルエンタテインメント事業の売上高は、前年同期比33.4%プラスの754億5600万円。営業利益は107.6%プラスの141億500万円でした。

スマートデバイス・PC向けコンテンツである『戦国IXA』『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』が好調に推移したほか、『スクールガールストライカーズ』『ファイナルファンタジー レコードキーパー』『乖離性ミリオンアーサー』といった新作も好調。また、家庭用ゲーム機向けとしては『キングダムハーツ -HD 2.5 リミックス-』や発売済タイトルのリピートが好調。MMOの『ファイナルタンタジー14』や『ドラゴンクエスト10』の運営も好調だったとのこと。

2014年4-12月期における地域別販売本数は、日本が264万本、北米が455万本、欧州が238万本、アジアほかが16万本の計974万本でした(DL販売本数を除く)。スクエニは今期、世界で1360万本を販売する計画。

アミューズメント事業

アミューズメント施設運営や業務用ゲーム機器・関連商品の企画開発を行うアミューズメント事業の売上高は前年同期比13.6%マイナスの312億4600万円。営業利益は25.9%マイナスの32億5000万円でした。

アミューズメント機器の販売減少や、増税による影響で売り上げが減少しているものの、効率的な店舗運営に努め、業績は堅調に推移していることを強調。

出版事業

コミック単行本やゲームガイドブック、定期刊行誌等の出版を行っている出版事業は前年同期比22.6%プラスの92億5200万円、営業利益は60.8%プラスの26億7800万円でした。

アニメ化などのメディアミックス効果により、コミックスの売り上げが順調に推移しているとのこと。

ライツ・プロパティ等事業

グループコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行うライツ・プロパティ等事業の売上高は、前年同期比16.3%プラスの31億2000万円、営業利益は64.8%プラスの10億5800万円でした。

自社コンテンツのキャラクターグッズやサウンドトラック等の販売・許諾を行うとともに、他社の有力コンテンツに関してもキャラクターグッズ化しラインナップの強化や海外展開に取り組むなどして収益機会を多様化しています。


share