セガサミーHD、グループの構造改革で「遊技機事業」「エンタテインメントコンテンツ事業(セガを含む)」「リゾート事業」の3事業グループへ再編


 

セガサミーHDは、グループ構造改革へ向けた取り組み状況について、2015年4月をめどに、傘下の事業会社を「遊技機事業」「エンタテインメントコンテンツ事業」「リゾート事業」の3事業グループへ再編すると発表しました。

今回の再編は、意思決定の迅速化や経営効率のいっそうの向上を目的とするもので、重複する部分を効率化して3事業グループに集約されます。

  • 遊技機事業:
    • サミーのパチスロ・パチンコ事業を中核とする。
  • エンタテインメントコンテンツ事業:
    • セガの既存事業に「映像コンテンツ事業」「玩具事業」を加えた4つの事業群で構成。「デジタル・コンテンツ事業」を中核事業とし、経営資源を重点的に投下。一方で、その他の事業については採算性を重視し、必要に応じて規模縮小等の施策を実行。
  • リゾート事業:
    • 「複合型リゾート施設」や「ゴルフ場等の観光・娯楽施設の開発・運営」を行う。フェニックス・シーガイア・リゾートの運営、韓国仁川プロジェクト、韓国釜山プロジェクトなどはリゾート事業に含む。

セガサミーはさらに、2016年以降は不採算事業・業績低迷事業を中心として、人件費を含む固定費をグループ全体で60億円削減する方針。

また、グループの構造改革施策の中でも、セガグループにおける構造改革を速やかに実行するため、取締役だった里見治紀氏が11月1日付で新たに代表取締役副社長に就任。里見氏はセガの構造改革を担当するとのこと。

構造改革の実施施策は、今回発表されたもの以外にも引き続き検討・実行されていく予定。

コンシューマ事業(セガ)は、デジタル分野への注力が成果となって現れてきている一方で、従来の家庭用ゲーム機・PC向けパッケージ分野は低迷。また玩具販売事業も不調でした。

家庭用ゲーム機市場向けタイトルの扱いが気になるところですが、別のリリースでエンタテインメントコンテンツ事業は「セガのネットワークゲーム事業を中核とする」とされており、デジタル分野に逆転されているパッケージ分野はこれまで以上にタイトルの厳選が進むことになりそうです。

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