スクエニの2016年Q3、『FF15』などの発売で家庭用ゲーム機向けが好調


FINAL FANTASY XV (ファイナルファンタジー15)

 

スクウェア・エニックス・ホールディングスは6日、2016年4-12月期の決算発表を行い、『ファイナルファンタジーXV』等の影響で好調だった家庭用ゲーム機向けタイトル等、増収となった業績を報告しました。

売上高は前年同期比24.4%増の1900億8400万円、営業利益は9.7%減の214億7700万円、経常利益は8.9%減の220億5000万円、四半期純利益は26.0%増の170億5500万円でした。

スクエニHD 2016年4-12月期 業績

  • 売上高:1900億8400万円(前年同期比+24.4%)
  • 営業利益:214億7700万円(▲9.7%)
  • 経常利益:220億5000万円(▲8.9%)
  • 四半期純利益:170億5500万円(+26.0%)

デジタルエンタテインメント事業は増収減益

家庭用ゲームなどを含むデジタルエンタテインメント事業は、売上高1462億1500万円で前年同期比32.7%増と大幅増収を達成。一方で、営業利益は5.8%減の217億9300万円でした。

家庭用ゲーム機向けタイトルは大幅な増収増益

家庭用ゲーム機向けタイトルにおいて『ファイナルファンタジーXV』やPS4版『RISE OF THE TOMB RAIDER』などが発売されたほか、旧作のダウンロードを中心としたリピート販売が好調で、家庭用ゲーム機向けは売上高・営業利益ともに前年同期と比較して大幅に増加。

ディスク版のみの販売本数は1556万本。DL版(当期+前期発売タイトル)を含む販売本数は2679万本でした。

※HDゲームとMMOに含まれるタイトルの販売本数。
※スクエニがディストリビューターとなっているソフトの販売本数を含む。
※エピソード配信は1エピソードを1本としてカウント。

MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)は大幅な減収減益

『FF14』や『ドラクエ10』などのMMOに関しては、前年同期に拡張版ディスクの発売があった影響で、今期は大幅な減収減益。ただし、課金収入は安定的に推移しているとのこと。

スマホ・PCブラウザ等は『FF』『DQ』関連大型タイトルを中心に好調で増収増益

スマホ・PCブラウザ等向けのコンテンツでは、、『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』や『星のドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』等の大型タイトルを中心に、ネイティブアプリが高水準で推移。この結果、売上高・営業利益は前年同期比で増加しました。

その他の事業

アミューズメント事業は増収減益

アミューズメント施設の運営やアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行うアミューズメント事業は売上高は330億4400万円(前年同期比+4.1%)、営業利益は36億6600万円(▲15.8%)でした。

店舗運営が堅調だったほか、『ガンスリンガー ストラトス3』や『シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバル』『ラブライブ! スクール アイドル フェスティバル ~after school ACTIVITY~』などのアミューズメント機器が発売されました。

出版事業は減収減益

コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行う出版事業の売上高は72億5700万円(▲5.4%)、営業利益は17億2300万円(▲9.9%)でした。

ゲームガイドや電子書籍のライセンス収入が増加したものの、コミック単行本の売上が減少しました。

ライツ・プロパティ事業

主にスクエニグループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行うライツ・プロパティ事業の売上高は47億2700万円(+30.1%)、営業利益は15億6500万円(+31.3%)でした。

自社コンテンツのキャラクターグッズ、サウンドトラック等の販売・許諾だけでなく、他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化等が堅調に推移したことで大幅な増収増益となりました。


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