セガサミーHDの2016年4-9月期は大幅増益、『ペルソナ5』のヒットなどゲームが牽引、デジタルも収益性向上


 

セガサミーホールディングスが2日に発表した2016年4-9月期決算は、遊技機事業やエンタテインメントコンテンツ事業が好調で増収増益となりました。

売上高は1695億100万円(前年同期比+9.9%)。営業利益は153億6400万円(+167.5%)、経常利益は154億7500万円(163.8%)、純利益は242億5100万円(+2415.6%)でした。

売上高6.6%、営業利益25.9%増と好調だった遊技機事業は、パチスロ遊技機が前年同期を1万1000台上回る8万1000台を販売。パチンコ遊技機は前年同期比4000台減の7万5000台でした。

セグメント売上高は649億2600万円、営業利益は106億3900万円でした。

『ペルソナ5』のヒットなどにより、パッケージゲームが好調、営業損益も黒字転換

家庭用ゲームを含むエンタテインメントコンテンツ事業は、売上高が13.8%増の978億2900万円、営業利益は436.8%増の91億4300万円でした。

家庭用ゲームでは『ペルソナ5』がヒット

『ペルソナ5』のヒット等により、パッケージゲーム分野は前年同期比137万本増の465万本を販売。売上高は58%増の230億円、営業利益も27億円となり、前年同期の9億円の赤字から黒字転換しました。

デジタルは収益性が向上し業績に貢献

デジタルゲーム分野では、国内450万IDを突破した『ファンタシースターオンライン2』が引き続き好調だったほか、スマホ向けの『ぷよぷよ!!クエスト』や『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』など主力タイトルが堅調に推移。この結果、売上高は前年同期比7%増の230億円、営業利益は322%増の38億円となりました。

7-9月期の平均MAUは、前年の640万人から370万人に減少したものの、ARPMAU(デジタル売上高/平均MAU)は1605円から2772円へ上昇と顧客単価が伸びています。また売上高に対する広告宣伝費率は7.9%まで抑制されており、効率的な販売につながっています。

アミューズメントや映像玩具その他

その他、アミューズメント施設分野では、AM機器が前年同期比9%増の225億円、営業利益は300%増の8億円。AM施設は1%増の190億円、営業利益は54%増の20億円でした。プライズなどの運営強化や『艦これアーケード』等のビデオゲームを中心に稼働が好調で、国内既存店売上高が10.8%増となるなど好調でした。

映像・玩具分野は、劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』の配給収入や玩具では定番・主力製品等を中心に販売売上高は1%減の94億円、営業利益は1億円でした。

Q2の結果を受けて、セガサミーHDは通期業績予想を上方修正。遊技機事業の収益性改善が進むなどした結果、純利益が従来予想から200億円増の300億円(前期比5.6倍)となりそうだと発表しました。

修正後の通期予想は売上高が700億円減の3730億円、営業利益が80億円増の280億円、経常利益が70億円増の270億円、純利益が200億円増の300億円。

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