コナミHDの2016年4-9月期は減収増益、モバイルを中心にゲーム事業が好調


 

コナミが28日に発表した2016年4-9月期決算は、アミューズメント事業(旧遊技機事業)の新作発売のタイミングなどから減収となったものの、主力のデジタルエンタテインメント事業や健康サービス事業の利益率が改善した結果、増益で着地しました。

売上高は1014億100万円(前年同期比▲5.9%)、営業利益は170億4000万円(+36.9%)、純利益は122億1700万円(+55.7%)でした。

コナミHD 2016年4-9月期 業績

売上高 – 1014億100万円(前年同期比▲5.9%)
営業利益 – 170億4000万円(+36.9%)
純利益 – 122億1700万円(+55.7%)

デジタルエンタテインメント:営業利益は全体の9割を占める

家庭用ゲームを含むデジタルエンタテインメント事業の売上高は前年同期比2.7%増の448億9400万円。営業利益は52.1%増の154億6900万円で、全体の営業利益の9割を占めました。デジタル分野に注力していることで、利益率は34.5%と高くなっています。

モバイル分野では『実況パワフルプロ野球』が2600万DLを達成(10月現在は2700万を突破)。その他国内市場向けでは『プロ野球スピリッツA(エース)』をはじめとした既存タイトルも好調でした。世界市場向けタイトルでは『ウイニングイレブン クラブマネージャー (PES CLUB MANAGER)』や『Star Wars: Force Collection』も堅調でした。

カードゲーム分野では『遊戯王トレーディングカードゲーム』が引き続きグローバル展開。8月にはアメリカで世界大会「Yu-Gi-Oh! World Championship 2016」も開催されました。

家庭用ゲーム分野では、4月に『実況パワフルプロ野球2016』や『UEFA EURO 2016 /ウイニングイレブン 2016』が発売。9月には『ウイニングイレブン2017(PES 2017 -Pro Evolution Soccer-)』も投入されています。

健康サービス事業は減収増益に

健康サービス事業の売上高は350億2300万円(前年同期比▲2.4%)、営業利益は26億4100万円(+75.4%)でした。

8月に開催されたリオオリンピックでは、内村航平選手をはじめコナミ所属選手が6名出場。多くのメダルを獲得しています。

コナミ所属選手の活躍は、コナミブランドやコナミスポーツクラブの認知拡大に貢献。子供向けの体操・水泳等のスクールや、テニススクールなどへの入会数増加に繋がりました。

また9月よりスタジオプログラムが全面刷新。目的に合わせた多彩なスタジオプログラムが展開されています。

売上高減少は前期に行った直営施設の退店等による影響が出たもの。それでも施設運営の効率化に務めて費用が減少。利益が増加しています。

ゲーミング&システム事業の売上高は137億8900万円(▲7.9%)、営業利益は15億8900万円(▲8.3%)でした。カジノ機器販売が順調だったものの、円高の影響で減収減益でした。

従来の遊技機事業に、アジア市場向けゲーミングとアーケードゲームを含め、アミューズメント事業として再編。遊技機関連の新商品がQ3以降となっていることから大幅な減収減益となり、売上高は79億3800万円(▲40.7%)、営業利益は17億9900万円(▲35.1%)でした。

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