コナミの2016年3月期決算、モバイルや『MGS V』など家庭用ゲームの好調で増収増益


 

コナミホールディングスが10日に発表した2016年3月期の連結業績は、売上高が前期比14.6%増の2499億200万円、営業利益が61.2%増の246億7900万円、純利益は6.0%増の105億1600万円で増収増益となりました。3期連続で減少が続いていたデジタルエンタテインメント事業が1000億円規模を回復。また営業利益も350億円を上回り好調でした。

家庭用ゲームを含む主力のデジタルエンタテインメント事業の売上高は前期比36.8%増の1326億8200万円、営業利益は110.0%増と倍増の356億6900万円でした。利益率が26.9%と改善。

モバイルゲームでは『実況パワフルプロ野球』が累計2200万DLに到達し、3月には「App Store」の売上ランキングで初の首位を獲得。

新作では『プロ野球スピリッツA(エース)』をリリースしたほか、『ワールドサッカーコレクション』『クローズ×WORST』『プロ野球ドリームナイン』といったタイトルが堅調に推移しました。グローバル向けの『Star Wars: Force Collection(スター・ウォーズ フォース コレクション)』や『ウイニングイレブン クラブマネージャー(海外名PES CLUB MANAGER』も安定した運営を継続しているとの評価。

家庭用ゲームでは『メタルギア』シリーズの最新作『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』がヒットを記録。サッカーゲームシリーズ最新作の『ウイニングイレブン2016(PES 2016)』に関してはオンラインモード「myClub」や「UEFA EURO 2016」に対応する大型アップデートなど、継続的に遊んでもらえる運営に務めています。

コナミHD 2016年3月期 決算

  • 売上高:2499億0200万円(前期比+14.6%)
  • 営業利益:246億7900万円(+61.2%)
  • 純利益:105億1600万円(+6.0%)

セグメント別売上高・営業損益

  • デジタルエンタテインメント:1326億8200万円(+36.8%)/356億6900万円(+110.0%)
  • 健康サービス:712億8600万円(▲2.8%)/26億8900万円(+41,6%)
  • ゲーミング&システム:342億8400万円(+1.4%)/55億7200万円(+87.8%)
  • 遊技機:120億8300万円(▲17.8%)/▲11億2100万円

次期の見通し

2017年3月期の通期予想は売上高が16.0%減の2100億円、営業利益は1.3%増の250億円、税引き前利益が1.0%増の240億円、純利益は42.6%増の150億円。

デジタルエンタテインメントにおいて、『遊戯王』の投入など利益率の高いモバイル分野の伸長が引き続き見込める一方で、家庭用では『MGS V』のような大型タイトルが無いため伸び悩む見通しです。その他ではVRに対応した新しいゲームの制作やeスポーツへの本格参入などを目指していくとしています。

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