『きのう何食べた? 第7巻 / よしながふみ(著)』記念日も誕生日も、なんでもない日も、家で乾杯。


 

毎週木曜発売の「週刊モーニング」で月末の週に月1連載中、よしながふみさんによる料理漫画『きのう何食べた?』。弁護士・筧史朗(かけいしろう、料理担当)と乙女な美容師・矢吹賢二(やぶきけんじ)の2人の、食生活を軸に日常を描いた漫画の第7巻。基本的には料理漫画なんだけど、各話のエピソードがゆるくほのぼのとしていて、かつじんわりと響くものもあり素敵。

今回はクリスマスに小日向さん&ジルベール(ワタルくん)とホームパーティを開くところから始まり(「憎しみで人が殺せたら…!!」という名ゼリフつき)、正月はついにケンジがシロさんの実家へゴー。

お互い緊張のご対面からの、シロさんが言い出しにくそうなことをケンジがお父さんに真面目に伝えるシーン。そして帰り道でケンジは

「恋人の実家に遊びに行って、親御さんと一緒にごはんを食べる日なんて、俺には永久に来ないと思ってたもん。もー俺、ここで死んでもいい!」

と万感の思いを口にして涙を流します。で、シロさんはそんなケンジの頭を撫でてやるんですね。夜道で。

ノンケに見られたいこれまでのシロさんなら考えられない行動。でももういいんだね。ケンジの涙にグッとくる場面。シロさんはその後も、カフェに付き合ってくれるようになったりと大きな変化。

そしていつも明るい佳代子さん夫婦の結構深刻な昔話だとか。仕事が立て込んでなかなか家でゆっくり晩御飯を食べられないシロさんのためにケンジがオムライスを作ってあげたりだとか。

何食べ第7巻の献立・レシピ

第7巻に登場する献立・レシピは次の通りです。

  • 第49話:<クリスマス>鶏肉の香草パン粉焼き、明太子とサワークリームのディップとバゲット、ツナサラダ(ここまで定番)、ほうれん草入りラザニア(ミートソースにオリーブオイルで焼いた輪切りの茄子をプラス)、ブロッコリーとあさりのペペロンチーノ、紅茶のアイス
  • 第50話:<実家飯>鶏のから揚げ、かぶの葉のじゃこ炒め、かぶとにんじんの酢の物、小松菜のからしあえ、えのきとわかめのみそ汁
  • 第51話:<佳代子さん宅>うどんすき(甘塩たら、鶏もも肉、かき、わたりがに、ホタテ、あさり、白菜、水菜、しいたけ、ねぎ、ゆでうどん)、にんじんとこんにゃくのごまみそ炒め
  • 第52話:キャベツとほうれん草入り麻婆春雨、新玉ねぎとワカメのポン酢しょうゆがけ、かぶとベーコンの豆乳スープ
  • 第53話:卵とアスパラ入り海老チリ、にんじんともやしのナムル、梅わさびやっこ、じゃがいもとわかめのみそ汁
  • 第54話:<ジルベール>キムチチゲ ジルベール風(あさりと豆腐入り)、白ごはん
  • 第55話:アジの塩焼き(ポン酢で)、茄子といんげんと豚肉の煮物、オクラなっとう、キャベツと玉ねぎと油揚げのみそ汁
  • 第56話:塩サバ、スライス玉ねぎ・しょうが・おかかのせ冷ややっこ、ほうれん草のごま和え、茄子のみそ汁

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“『きのう何食べた? 第7巻 / よしながふみ(著)』記念日も誕生日も、なんでもない日も、家で乾杯。” への1件のコメント

  1. たんこのアバター

    [読書/小説] 新参者 / 東野圭吾(著): 新参者
    東野圭吾(著)
    出版社: 講談社
    一件短編集のような構成で、しかし各エピソードは1つの殺人事件に繋がっているという面白い試み。バラバラに散らばっている… http://bit.ly/8cjKYh