ヤフー、ディレクトリ型検索サービス「Yahoo!カテゴリ」を終了へ 「一定の役割を終えた」


 

1996年、Yahoo! JAPAN 開設当時からのサービスだった ディレクトリ型検索サービス「Yahoo!カテゴリ」が開始から22年の時を経て、終了することが発表されました。国内の老舗検索サービス「Yahoo!カテゴリ」が、2018年3月29日をもってサービス終了となります。有料の審査サービスである「Yahoo!ビジネスエクスプレス」も2017年7月31日で販売が終了します。

「Yahoo!カテゴリ」は「ディレクトリ型検索」と呼ばれるサービスで、「サーファー」と呼ばれるヤフースタッフが手作業でサイト情報を収集し、「エンターテインメント」「メディアとニュース」などジャンルごとのカテゴリに分類して登録していきます。階層を辿っていく膨大なリンク集のようなサービスでした。

現在は Google 検索のような「ロボット型検索」が主流になっていることや、SNS からの流入で検索エンジンを経由しないユーザーも増えています。こうした世の中の動向を踏まえ、ヤフーは “「ディレクトリ型検索」も一定の役割を終えたものと考え、サービスを終了する決断に至りました” と終了の理由を説明しています。

ヤフー自身も Google の検索技術を採用していて、「Yahoo!カテゴリ」はトップページの隅っこに。

一方、本家の米 Yahoo もネット事業がベライゾンに買収され、社名も「アルタバ」に変更。事業内容も中国のアリババ集団や日本法人・ヤフーの株式などを管理する投資会社となるそうです。インターネット黎明期から続いてきた老舗企業・サービスでしたが、四半世紀もたずに歴史に幕を下ろすこととなります。

日本の「Yahoo!カテゴリ」終了と合わせて、ネットの1つの時代が終了したことを感じさせるニュースでした。おつかれさまでした。

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