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2009シーズンの最終戦。今季の所属メンバーで試合が出来るのもいよいよ最後となってしまいました。51試合という過酷なシーズンでしたが、過ぎてしまえばあっという間ですね。名残惜しい。

コンサドーレ札幌の最終戦は、アウェー味の素スタジアムで東京ヴェルディと対戦です。互いにJ1再昇格を目標に掲げながら、シーズン半ばでその道が途絶えてしまいました。そうした中で、既に今季から継続した形で来季に向けた編成も始まっていますが、ならば今シーズン通して成長した証をこの試合でもしっかりと見せて欲しいところ。シーズン終了を告げるホイッスルが鳴ったとき、どうか笑って終わろうじゃないか。

コンサドーレ札幌 2 – 2 東京ヴェルディ

■得点者:
札幌/67′石川 89′西嶋
横浜/17′井上 24′永里
■スターティングメンバー:
GK:高原
DF:西嶋 吉弘 石川 岩沼
MF:藤田 古田 芳賀 砂川
FW:ハファエル キリノ
■サブメンバー:
GK:荒谷
DF:堀田
FW:石井 中山 上原
■交代選手:
62分:砂川→中山
70分:キリノ→石井
78分:古田→上原

怪我で出場が危ぶまれていたたキリノはスタメンで出場し、既に契約満了が決まっている石井と中山はベンチからのスタートとなりました。その他のベンチメンバーは荒谷、堀田、上原。

ただ、この日のキリノの全くスピードに乗れないパフォーマンスを見る限り、やはり本調子にはほど遠いなと感じられたので、ベンチにFWが多くいる中ではたして無理をさせる必要があったのかは疑問です。そしてボランチには古田を抜擢。サイドでも守備にかなり不安を残す古田を中央でというのは博打的な気もしますが、上里や宮澤の代役としてパス出しを期待されました。

ポゼッションのコンサドーレ、カウンターのヴェルディ

試合は前半から札幌ペース。攻め倦ねる時間が多くありますが、ボールを保持して攻め時を探っていきます。11分には古田から藤田への絶妙なスルーパスが通り、決定的な場面を迎えるのだけどこれは入らず。せっかく中央で受けたのに、外に流れてしまい自ら難しい角度にしてしまいました。勿体ない。

この日は選手同士でイメージが共有出来ていなかったのか、それともいつものように技術不足から来ているのか、上から見ていると、選択の意図は分かるのだけど繋げない場面が多くありました。スペースに欲しがってるのに足下に出してしまったり、サイドチェンジの際も弱くて通らずだったり。急造布陣だと仕方ない部分もあるでしょうけどね。

前掛かりになっているときは守備の面でカバーリングが疎かになってしまいがちですが、今日は守備的な中盤の選手は芳賀1人と言うことで、かなりバランスの悪い布陣。いつもなら相手ボールになったときに真っ先にチェイスに行くキリノも不調で動けず。そんなアンバランスな布陣のスペースを突かれ面白いようにボールを自陣まで運ばれ、最後は井上に決められてあっさり先制されてしまいました。あれだけスペースを与えてしまえば失点も止む無し。

最終戦をこのまま終わらせて良いはずもなく、札幌も左サイドからワンタッチで繋げて崩し、最後は古田がシュートを放つのですが、枠を捉えることが出来ず。古田はシュートまでは良いんですけど、んー。藤田もそうですが、札幌の右サイドはそういう系譜が確立されつつあるんだろうか。来シーズンはせめてもう少し枠に飛ばしてほしい。

決めるべき所で決められないと、またかということでレアンドロに突破を許し、2点目を献上。札幌の左サイドは砂川と岩沼ということで守備が脆いのですが、そこで芳賀がカバーに苦心していまたのですが、1人ではさすがに防ぎきれず。それにしても、前節のエデルといい、ブラジル人選手のリズムについていけずにサイドを突破されてしまいます。

ことごとくチャンスを逃し続けたコーナーキックから

後半も構図は変わらず、札幌はヴェルディの速攻とレアンドロの個人技に苦しめられますが、点を取りにいっているのでリスクは承知の上。砂川に替えて中山を投入し2トップとすると、その後コーナーキックから石川が直接頭で決めて1点差。さらにキリノに替えて石井が入り、日本人2トップで攻め込みます。中山がポスト役、石井がフィニッシュと役割がハッキリし、何度かチャンスを迎えるものの、岩沼の絶好のクロスも惜しくもサイドネットだったりとチャンスを得点に結びつけることが出来ません。

これまでか。と思ったロスタイムでのコーナーキック。藤田からのボールを西嶋が叩き込んで同点とすると、後半再三のピンチを防いでくれいた高原が最後まで得点を許さずこのまま試合終了。服部のラストシュートもがっちり防ぐという、甘えを許さないプレーで2-2のドローとなりました。

それにしても、諦めずに追いついたことも去る事ながら、コーナーキックから2得点というのが嬉しいですね。今シーズンは殆ど決まらなかったセットプレーですが、最後の試合で2得点。うち1点は石川の初ゴールとなりましたし、得点を決めきれない中山に対しての惜別のゴールとなるような西嶋の同点ゴールでした。欲を言えば流れの中でも良い形が作れていたので、そこで得点する事が出来ていればもう少し楽に戦えたのになと思いますが、その辺りの課題修正は来季に持ち越しです。51試合というリーグ戦+天皇杯2試合を終えて、札幌の今季の全日程は終了です。1年間お疲れさまでした。

そして、3選手とお別れ

試合後、中山、石井、荒谷がゴール裏で挨拶。ヴェルディもセレモニーがあったのに、札幌側に配慮してくれて待っていてくれました。ありがとうヴェルディ。来年もよろしく。

それにしても、石井の札幌に対しての愛情は並々ならぬものがあります。そんな選手とここでお別れとなってしまうのはあまりにも寂しい。ですが、FWとして2 シーズン結果を残せなかったのもまた事実。新天地で活躍してまた札幌に戻って来るなり、札幌との試合でゴールを決めるなりして欲しいですね。しっかりやれる選手なんだから。

最後までサポーターの声援に応えながら、最後方でピッチを去る9番の後ろ姿を見てもらい泣き。これで見納めなんだなあ。いつかまた赤黒のユニフォームを着て活躍してくれる事を願っているよ。

棚ぼた的にしろJ1残留を決めたヴィッセル神戸に、ベニーとイタカレという名の練習生が来たんだそうだ。ん?イタカレってどこかで聞いたような・・・あっ、あのイタカレか!07シーズン後半、昇格への切り札として期待されて加入したイタカレ。しかし連係不足もあって良さを発揮する事が出来ず、ピラニアを食べて育っただの、奇声で相手を威嚇するだの、料理が得意だのと面白外人で終わったのだった。
フィジカルは強かったし面白い存在になれそうだとは思っていたけれど(ネタとしても)、運動量が少なくてFWにかなりの運動量を求める三浦戦術には合わないよなあとも。

しかしあれから2年、再び日本にやってきたのか、イタカレ(仮)。三浦さんよりもあこさんに会いに来たのかもしれないけれど、もしこれが本人で、神戸と契約決まったらすごい縁だなぁ。

なんて笑っていたら、ダニルソンと大伍のレンタル移籍の話が。ダニルソンは以前から名古屋含めて色々と話が出ていたし、もし具体的に話が進めば引き留めは難しくなるだろうと思っていたけれども、大伍もかと。しかもレンタルで、新潟だって?生え抜きの謙伍と頑張る元気の契約が更新されないことで、サポーターはかなりショックを受けたというのに(成績的に仕方ないにしろ)、それに追い打ちをかけるようなニュース。

U-15から札幌に所属する次代のバンディエラ候補をクラブ側がみすみす放出する事は無いだろうし、記事を読む限りニッカンがかなり脚色してそうではあるけれど、林の一件でレンタル移籍にはナイーブになっているだけに、主力2人がレンタル移籍となるとショックが大きいなあ。そこまでしなきゃならないほど金銭的に切迫した状態なんだろうか。まー、どういうところに落ち着くにしろフロントを信じるしか無いわけだけれど。

29日に行われたホーム最終戦。
曽田の現役最後の試合ということもあって、あれでやや燃え尽きた感がありますが、まだ最終節が残っていますよ、皆さん。長かった2009シーズンも50試合を消化して残り1試合。最終節の対戦相手は東京ヴェルディ。共に降格組で、1年での再昇格は叶いませんでしたが、今年の総括となる良い試合を期待します。

今年も色々なことがありました。振り返ってみると開幕戦の前半の前半が一番印象に残っていたりしますが(期待値が高かったし、前年の反動もあったし)、一進一退ながら徐々に石崎監督の目指すサッカーを体現出来るようになっています。前後半でガラっと別のチームになってしまったりと、パフォーマンスのムラは相変わらず大きいですけれどね。

既に順位も決まっていて、ホーム最終戦も終わっていてと、なかなかモチベーションを保つのが難しい試合になるだろうけど、関東サポーターもかなり集まるだろうし良い試合を見せて欲しいですね。ダニルソンと上里が出場停止なので中盤の構成が気になる所ですが、芳賀がしっかりと引き締めてくれるはず。古田君がボランチに挑戦なんて記事も出ていて、まさか!?とは思うけれど、石崎監督ならどんなコンバートでもありえるので、あまり驚くことでもないですね。ドリブルで中央突破なんてあったら面白そうだし。

今シーズン限りでチームを去る、元気、謙伍、柴田、荒谷にとっては札幌のユニフォームを着て戦う最後の試合。元気はいつも通りの采配なら間違いなく出てくるでしょうから派手に暴れてほしいですね。この試合に限っては守備はそこそこでいいので、FWらしく攻撃で目立ってほしい。

去年はオシムが札幌の監督にというネタで盛大に踊ったわけですが、今年は磐田との契約を終えた中山雅史選手の移籍先は、札幌が最有力との記事がニッカンに(ゴン移籍先は札幌最有力 代理人が初交渉)。横浜FCが有力なんて記事もどこかに出ていましたけれど、地元札幌のローカルニュースでもこの件が石崎監督の映像付きで報じられたそうで、オシムネタよりは信憑性高そうです。また石水パパ絡みかな?

藤山に続いて、2人目の補強もクラブ生え抜きの大ベテラン。プロ意識の向上であるとか、精神面の強化への取り組みはかなり本腰であると言えそうです。それに普段サッカーを見ない市民にも名前が知れている数少ない選手ですから、集客効果や広告的にもよい影響があるかもしれません。来年は試合数がぐっと減りますし、かといっても入場料収入はしっかりと確保しなくてはなりませんから。まあ置物では困るので、ある程度活躍してもらわないとダメでしょうけどね。

獲得については賛否両論あるようですが、生え抜き選手である謙伍や、ある程度貢献していた元気を切ったことと、このゴン獲得の一件は別に考えた方が良いと思いますね。2人はあくまでも成績面でクラブの求めている部分に届かなかったわけで(これが相当結果を出していたならまた話は別ですが、特に謙伍は環境を変えた方が今は良い結果に向かいそうだし)。

ゴンに関しても現役選手である以上、試合で評価される部分も勿論多くあるでしょうが、彼らとは別の役目を期待されているのではないかなと。ジュビロ磐田においても精神的な支柱でしたし、2002年のW杯日本代表で10番を背負ってキャプテンシーを発揮しました。まだ決まって無いですけど、もしこれが決まったらベテラン組が相当暑苦しいことになりそうですね。

シーズン中にも関わらず、先月ゼビオでトークライブを行っていたのは、もしかして既に獲得の打診があったからかもしれません。

石川が残留!
来季のチーム編成上欠かせない問題の1つだった、柏からレンタル移籍中である石川の札幌残留。石川は柏とまだ契約期間が残っているために違約金が発生するため完全移籍での獲得とはならなかったものの、レンタル期間の延長ということで両クラブが合意に達したとのことです。来年も見られますか-、よかったよかった。

レンタル元のクラブとの対戦時には出場しないような契約も折り込まれたりしますが、石川はそれを望まず、柏戦にも出場出来る契約になるんだとか。古巣(レンタルなので厳密には違うけど)と対戦したい気持ちもあったりするもんなあ。

これでDFに関しては藤山の加入と石川の残留で少し安心出来そうです。箕輪とソンファンが1日も早く万全の状態で復帰してくれると、より競争が活性化されてポジション争いも熾烈になります。焦りは禁物とはいえ、なるべく早くお願いしたいところ。次の発表はキリノしか得点源の無いFWだろうか。

28日の味スタで開催されたFC東京ホーム最終戦後のセレモニーで、藤山本人から発表されたコンサドーレ札幌への移籍話。ミスター東京を獲得だなんて全く意図しないところからの移籍に驚いたのですが、SBを補強するという話は出ていたので、そこに実績のあるベテラン選手を充てて若手選手達の競争を促す狙いは悪くないなあと思ったのでした。

そして翌29日、コンサドーレ札幌とFC東京双方の公式サイトにて正式に藤山選手移籍のリリースがありました(藤山 竜仁 選手 コンサドーレ札幌に完全移籍 / 藤山竜仁選手 コンサドーレ札幌へ完全移籍決定のお知らせ)。

藤山は今年ここまででJ1通算249試合、J2通算47試合、JFL通算197試合出場という経験のある選手。FC東京側はコーチを打診したそうですが「ボロボロになるまで」現役を貫きたいという彼の意思がチームを離れることを決意させたようでした。そして札幌への移籍。

スピードこそ健在ながら往年の運動量はもはや見られないと言うことで、大ベテランの移籍は嬉しい反面、やや心配ではあります。ただプロ意識の高い選手なので、プレー面で劣る部分があれど、これまでの経験であったり、若手の精神面の成長を促す意味でも貢献してくれたらなと思います。来年は箕輪も復活予定だし、経験のあるベテランがチームを引っ張っていってくれるといいなあ。

それにしても、箕輪、石川に続いて今回の藤山と、他クラブの生え抜き選手を獲得し続けてますね(石川はレンタルだし柏に帰ってしまうかもしれないけれど)。箕輪はプロスタートこそ磐田ですが、川崎生まれ川崎育ちでデビューも川崎でと言う事でほぼ川崎一筋だし。クラブ側に何か狙いがあるんだろうか。

何か狙いがあって続けているのだとしたら、もしかしてあの選手も?

今年の、所属するメンバーでやるサッカーを見られるのも、残り2試合。ホームでの試合はこの日が最後となりました。前日には今季限りで契約を終える選手も発表になっており、シーズンが終了する寂しさを強く感じる季節でもあります。今年は残念ながら昇格が叶わなかったコンサドーレ札幌ですが、2週間の休養明けとなった前節では4得点と攻撃力を取り戻しており、この日も曽田の花道を飾るべく攻撃陣の奮起に期待がかかります。

2009J2 第50節 コンサドーレ札幌 vs 横浜FC [札幌ドーム]

コンサドーレ札幌 3 – 1 横浜FC

■得点者:
札幌/23′ハファエル 35′キリノ 89′曽田(PK)
横浜/60′三浦(FK)
■スターティングメンバー:
GK:高原
DF:西嶋 吉弘 石川 岩沼
MF:古田 芳賀 ダニルソン 藤田
FW:ハファエル キリノ
■サブメンバー:
GK:荒谷
DF:曽田 堀田
MF:砂川
FW:中山
■交代選手:
64分:古田→砂川
80分:藤田→中山
87分:キリノ→曽田

上里が出場停止、宮澤が負傷のため欠場と言うことで芳賀がボランチに返り咲き。ダニルソンと共にダブルボランチを形成し、バイタルを引き締めます。守備バランスはこの2人が一番良いと思うんですが、宮澤も上里も居ないためにパス出しがおらず、苦戦。ダニルソンもいつものこととはいえ、特にショートパスのミスが目立ちピンチを招いてしまいました。芳賀や吉弘のカバーリングで助かっていましたけれどね。

形は作っても決めきれない。しかしミスを突いて得点

前半は殆ど札幌の時間帯が続いてボールを保持することは出来るんですが、ブロックを作ってリトリートで守る横浜の集中した守備網をなかなか崩しきることが出来ず。しかし23分、横浜DFのパスミスからキリノに当たってこぼれたところをダニルソンがボールを奪い、すぐさまキリノへ。そこからハファエルと繋いで豪快にミドルシュートを突き刺し、札幌が先制します。ハファエルのシュートは速いし落ちるしエグい。

この試合でもハファエルは存在感を存分にアピールしていましたね。最近のハファエルの動きは素晴らしいので出来れば残って欲しい。攻撃が停滞してしまったときに一人で持ち込める力もあるし、ワンタッチでパスも裁ける。そしてシュートも強いと札幌の中盤に足りない要素を埋めてくれると思うんですけどね。資金がネックだそうだけど、もはや欠かせない存在だしなんとか残せる方向でいってほしいなと思う。

その後も良い形を作りながら、横浜キーパー大久保が立ちはだかり、なかなか追加点を奪えず。古田くんも果敢に狙っていきますが、決める事が出来ませんでした。古田くんは結局無得点で後半途中に交代。ホーム最終戦だしなんとか得点させてあげたかったけれど、次に持ち越しです。今シーズン中残り1試合ですが、なんとか決めて欲しい。

横浜に攻め込まれ、札幌ゴール前でのあたふたしたクリアからキリノが上手いこと抜けだして独走。何度も献身的にゴールへと走るキリノの動きが今度は報われ、キーパーとの1対1を冷静に決めて2点差。先制されて気落ちした横浜が立て直してくる前に点差を広げることに成功しました。

ハーフタイムでワンクッション置いたことで、落ち着きを取り戻した横浜の攻勢にあい、札幌はなかなか攻撃を組み立てることが出来なくなります。前半とは全く逆の展開に。

そこで我慢出来ると良いのですが、この日は三浦アツに直接FKの機会を3度も与えてしまい、3度目ともなるとさすがに感覚が合ってきて見事なFKを決められてしまいます。無回転でゴール左端に飛んだボールに高原も懸命に反応するものの、防ぎ切れず。凄い。

これで1点差となり、なおも攻め込まれ続けていたので、曽田はお預けかなと思っていたんですね。しかし砂川、中山と投入し、ハファエルの個人突破もあって息を吹き返した札幌が前に出られるようになると、ロスタイムも含めてまだ10分近くあろうかという所で石崎監督は曽田をピッチへ送り出します。交代時には、高原から預かったキャプテンマークを石川が曽田に巻いてあげるという粋な計らいも。この時点でちょっと泣いた。

冷静に試合を見ると、まだ1点差だったし横浜に押し込まれる場面もありました。前線から走り回れていたキリノを下げたことで守備圧力が弱まることを考えると、もう少し後でも思っていたのですが。それでも曽田の投入によってスタンドからの後押しも合って、他の10人が頑張りましたね。後半の早い時間帯に、独力で突破してくるエデルが下がっていたことも札幌に有利に作用しました。

不安定なジャッジだったけれど最後に一仕事した井上主審

この日の主審は井上さん。他の試合でもあまり評判が良くなかったと聞きましたが、確かに序盤から軽い当たりでも笛を吹いて試合の流れを切っていたり、ファール判定も不安定なものが多くて、なんか嫌な予感がするなあと思っていたんですよね。そうしたら後半にダニルソンがイエローカードをもらってしまい、累積警告で最終戦出場停止となってしまいました。なんてこった。

しかしこの井上主審、最後にいい舞台を用意してくれました。
後半ロスタイムに、満足に走れない曽田が相手の脚にもつれて倒れたところでPKの笛。勿論横浜の選手はなんでだよと詰め寄るわけですが、覆るはずもなく。ただ怒る気持ちもわかります。1点差だったし、まだチャンスがきそうだったしね。でもこの試合は曽田のホーム最終戦。

敵チームであるキング・カズと三浦アツからもエールを送られて緊張が増したのか、これを一度は外してしまうものの、キーパーの動き出しが早かったということでなんと蹴り直し。さすが曽田です。2度目はしっかりとゴール左に決めて、ホッとした表情を見せる曽田。ベンチのチームメイトまで大喜びで、愛されてるなあと感じました。サポーターも歓喜。最後まで曽田らしい幕引きで、3-1で試合終了。2009シーズンのホーム最終戦は笑いと涙で締めくくられたのでした。

ゆるいセレモニー、そして涙のお別れ

試合後はセレモニー。後援会MVPとなった上里の「おつかれさまでしたー」や、監督の「元気が足りなかったんじゃないかなと思います」でちょっと和み、曽田の話で涙。ホーム最終戦で、自身の現役最後の試合。そして初PKを蹴り直して得点と、曽田らしく色々あった試合でしたが、さらにちょうどお子さんの誕生日でもあったなんて。最後まで話題に事欠かない選手でした。

51試合あった2009シーズンも、残すところホームとアウェイ1試合ずつとなりました。ホームでは横浜FCと、アウェイの最終戦は東京ヴェルディと対戦です。そしてホームの札幌ドームで開催される明日29日の試合は、札幌の2000年代を象徴するミスターコンサドーレ、曽田雄志選手の現役最後の試合でもあります(出られるならば)。ホーム最終戦とチームの象徴的な選手の引退が重なったと言う事で宣伝量も多く、引退する曽田自らがメディアに出ずっぱりなんだとか。

DF ではきついということで出るならFWでと言う事ですが、サッカーの場合、基本的に試合は止まらずにずっと流れていますから、温情で出せるような試合展開にはなかなかなりにくいんですね。もし出られるならばなるべく楽な場面で起用したいところです。もし何分かでも出場出来たなら、ホームのサポーターの前で、出来うる限りのラストファンタジーを見せてくれる事でしょう。試合後には引退セレモニーも予定されています。

ラストファンタジーってなんだよと思ってしまいましたが、公式サイトでも言われているのでそのまま使いますね(曽田雄志選手 引退記念「ラストファンタジーTシャツ」発売のお知らせ)。

引退は悲しいけれども、曽田も新しい形でクラブと関わるだろうし、コンサドーレ札幌もまだまだ続いていきます。次の10年への楔となるような、いい試合を見せてもらいたいものです。セレモニーまで中継してくれるかな?

49節のFC岐阜戦に名古屋グランパス監督のピクシーことストイコビッチが観戦に来ていたことで、狙いは天皇杯の対戦相手となるFC岐阜じゃなく、鮎でもなく、うちのダニルソンを見に来たんじゃないか、獲得狙ってるんじゃないかとネガッていた皆さん、おめでとうございます。皆さんの期待に応えるべく、名古屋がダニルソンに対して正式にオファーを出したみたいですよ(今のところソースはスポニチだけのようだけど:名古屋 札幌のダニルソンにオファー(サッカー) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース)。

この話が纏まれば、2年連続で名古屋に札幌の選手を引き抜かれるわけですか。ダヴィで3億、ダニルソンは4億だっけ。2年で7億となると、金銭的には胸スポンサーよりよっぽど頼もしいですね。勿論、チームとしては主力選手が抜けてしまうと相当な痛手を被るわけで、いい話ばかりではないですが。

まだソースも少なく公式からも何の発表もないので騒いでも仕方無いのだけど、貧乏クラブはこうやってお金を稼いでいかなくてはいけないとはいえ、やっとJに慣れてきて本来のパフォーマンスを見せ始めていただけに1シーズンで去られるというのは寂しいことだね。

財務も厳しいし高値で売り抜けたいという思惑もクラブ側には当然あるだろう。でも、出来ればもう少し札幌のユニを着て活躍するところを見ていたいというのが本音ですよね。

第46節栃木SC戦でスタメンデビューすると、第48節カターレ富山戦でも起用され、シーズンも終わろうかという時期に来て出場機会が増えてきたMF岩沼俊ぴー。第49節FC岐阜戦ではその左足でついに初ゴールも決めてくれました。現在コンサドーレ札幌には絶対的なSBが居ないので、このまま定着してくれると頼もしいのだけれど。

本職が西嶋1人ということで、流動的だった今年のSB事情。左利きでキック精度も高いと言うことでキャプテンの上里に一時白羽の矢が立ちましたが、現在は彼本来のポジションである中央に戻されています。そして上里と同じく左利きで、彼とはまた違った球質のボールを蹴る俊ぴーが抜擢されたのでした。

彼も本来はボランチの選手で、紅白戦では主力組のクライトンとマッチアップ。普段の練習から屈強なフィジカルを誇るクライトンと対峙し続けたことで、守備では相当鍛えられたと思いますが、ボランチとSBでは勝手が違うようでまだ不安を残しています。それでも徐々に実践にも慣れてきているように見えますし、攻撃面でも良さがどんどん出て来ました。

チームは苦しい財政事情から満足な補強を行えない可能性があるので、ここで俊ぴーが左SBの筆頭になってくれれば、当該ポジションの選手が居ないことで監督の頭を悩ませることも減りそうです。

コンサドーレ札幌にとっては2週間のインターバルをおいて開催される第49節、対FC岐阜戦。岐阜は天皇杯を勝ち進んでいるので、通常通り1週明けでコンディションに差があります。シーズン終了前の小休止を取っている間に札幌側はニトリ問題に揺れていましたが、この件は一旦収束。休んでいる間、頭に3連休を取った以外は、ミニキャンプのような厳しい練習で残り3試合の準備を進めてきました。仕切り直しということで、この所忘れられ気味だった「チャレンジ&カバー」を思い出し、来季へ繋がる戦いを見せたいところです。

2009J2 第49節 vs FC岐阜

コンサドーレ札幌 4 – 2 FC岐阜

■得点者:
札幌/11′上里 20′ダニルソン 21′ダニルソン 65′岩沼
岐阜/22′佐藤 67′佐藤
■スターティングメンバー:
GK:高原
DF:芳賀 西嶋 石川 岩沼
MF:古田 ダニルソン 上里 藤田
FW:ハファエル キリノ
■サブメンバー:
GK:荒谷
DF:吉弘
FW:石井 中山 上原
■交代選手:
82分:藤田→中山
89分:ハファエル→石井
89分:古田→上原

札幌は引き続きハファエルをキリノの下に配置した4-2-3-1のような2トップを縦にしたような形。上里はやや下がり目。左SBには岩沼が起用されました。これで3試合目のスタメンです。今季残り試合は少ないけれど、このまま左SBの筆頭になって欲しい。

2週間空いたことで休養十分の札幌が、前半から攻勢に出ました。
11分に古田が右サイドを突破し、中でボールを受けたハファエルがワンタッチで縦へ出したパスを上里が決めて幸先良く札幌が先制します。

20分には再びハファエルが左サイドから起点となり、そのクロスをキリノが競って、こぼれたボールをキリノが後ろへ戻すと、最後はダニルソンが走り込んできてミドルシュート。雨の影響かこれをキーパーがキャッチできずにコロコロとゴールへ吸い込まれ2点目。

さらにその直後の21分には、上里がバックスピンをかけて中央のスペースへ優しく出したボールを再びダニルソンが走り込んできてミドルシュートを叩き込みあっという間に3点目。このときもハファエルが上手くDFを外へ引きつけてコースを空けてくれていました。

近い位置にハファエルがいることで、キリノもやりやすそうですし、ハファエルも良い感じに攻撃に絡み、10番の役目を果たしてくれていますね。いいよいいよー。シュートを外したり、欲しいところにボールが出てこないときに、もの凄く落胆した感じを表情だけじゃなく全身で表現するハファエル。来年も残ってくれないかなあ。残して欲しいなあ。無理かな。

しかしこの後にあっさり1点返される拙い守備を見せ、またかと思うと共に、「あぁ、これが札幌だよね」と妙な安心感を見せてくれます。本来見せなくて良いものなんですけどね。さすがに高原も弾くのが精一杯。しっかりと反応出来ているだけ良しでしょう。

後半に入るとまたまたハファエルが好アシスト。自らドリブルで仕掛けたときに受けたファールの後すぐさまリスタートし、左サイドのスペースへパス。そこに再三オーバーラップを見せてた岩沼がここでも顔を出し、このボールを迷うことなく左足で振り抜くと低い弾道でボールは岐阜ゴール右隅へ決まり4点目。3試合目にして岩沼はプロ初ゴールとなりました。あのくらいの位置から思い切って振り抜けるというのは良いですね。

しかしまたしても得点直後、岐阜の佐藤にあっさりと2点目を返されてしまいます。なんだまたか。この試合のゴールは雨による影響がかなり大きかったと思いますが、綺麗な形でシュートを打たれる前になんとかボールを掻き出したいところですね。キーパーが可哀相になってきます。あたふたせずにセーフティーにクリアしたい。

前半と違って後半はやや単調になってしまい、この後得点を奪えず4-2のまま試合終了。リーグ戦の勝利は第46節栃木SC戦以来1ヶ月ぶり、2得点以上は第42節湘南戦以来2ヶ月ぶりとなりました。得点力不足が深刻だっただけに、ハファエルをスタメンで起用しはじめたことで調子が上向きに。

天皇杯があったとはいえちょっと間が空いてしまいましたが、残り2試合に繋がる勝利になったと思います。この試合の得点は全て左利きの選手からでした。古田もここに入るともっと良かったんだけど、初得点はまたしてもおあずけ。ドリブルで見せるようなキレをシュートでは見せる事が出来ずにいます。

上里のプレーを最終戦まで見たかったけれど

大量得点で勝利した札幌ですが、キャプテン上里がイエローカードをもらってしまい2度目の累積4枚目。2試合の出場停止となりここでシーズン終了となってしまいました。この試合もかなり良い動きをしていただけに、勿体ないですね。しかし年間通じて怪我無くやれたことは彼にとって大きな収穫となった事でしょう。勝負に拘る姿勢をもっと強く持てばさらに怖い選手になっていけるだろうし、来年に期待です。

この所ネガティブなニュースが多かった札幌ですが、ようやく1つ来季に繋がるニュースが出て来ました。来シーズンも石崎体制の継続が決定的となり、補強も監督の意向を汲んで再び動き出しているとのこと。

元々HFCは昨年の就任要請時に複数年契約を要求していたわけで、それを石崎監督が固持して単年契約となっていました。そのために今年のチーム始動当初から来年も石崎監督でというのが、HFCが考えていた基本路線。

メインスポンサーだったニトリの撤退で、最悪の場合監督人事も白紙になる可能性があったのですけど、石屋製菓のスポンサー料増額等で回避。遅れていた来季のオファーをようやく出す事ができ、監督も受諾意思を表したそうです。

正式発表はまだ先になるみたいですが、監督人事に決着が付いたことで、今年行ってきたコンセプトを引き継いで来季もチーム作りを行うことが出来ます。今シーズンは石崎監督就任がずれ込んだ関係で補強が遅れ、強化部と監督との間でイメージするチームがずれ、SBの本職が西嶋1人しかいないなどポジションによって層に偏りが出来てしまいました。

今年もここまでずれ込んでしまいましたが、昨年の反省を踏まえて共通理解を深め、監督の意向に沿った補強で動けているようです。資金面で問題は残っていますけど、その中でベストなチームを作れるといいな。

それにしてもアツいですね、石さん。

「チームが苦しい時こそ何とかしたい」

だなんて、なかなか言えないですよ。資金力が全てだみたいな人いますからね。迷采配をするときもあるけれど、赤黒ユニの創始者でもあるので長く札幌の監督で居てくれるといいなあ。トップチームだけではなくて、出来ればユース年代にも浸透させていけるような、札幌のサッカースタイルを確立してもらいたい。

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