元WANDSのボーカル上杉昇と、ギタリスト柴崎浩によるグランジ・オルタナティブ・ロックバンドal.ni.co(アルニコ)。『セイレン』は、al.ni.coとして彼らが残した最初で最後のアルバム。

WANDS 時代の後期もロックな方向へと傾倒していったけれど、それをさらに発展させたような感じ。上杉の好きだというニルヴァーナの影響が色濃く出ていて、さすがにここまでやるにはWANDSという枠組みでは無理だったんだろうね。ポップなメロディーもある程度残ってはいるものの、チャートに入ってくるような売れ線なんて捨ててしまって、自分達のやりたい音楽に進んだ感じ。

セイレン
セイレン
al.ni.co
発売日:1999.03.03
01. Prologue
02. カナリア
03. 「G」
04. 晴れた終わり
05. Tough Luck
06. TOY$!
07. Suicide Solution
08. Blindman’s Buff
09. Living For Myself
10. Prayer

当時、WANDSが活動休止状態のようになっていて、彼らが脱退したことを知らずに居たときに、CDショップのWANDSコーナーに「TOY$!」が置かれていて(蛍光色の目立つジャケットで)、「おっ、新しいプロジェクトでも始まったのか」と思って購入したのがきっかけ。WANDSとの音の違いに驚いたものですが、音のかっこよさが勝った感じでしたね。骨太でヘヴィーなサウンドというのも、別に目新しいものでも無かったし。

シングルで発売された「TOY$!」「晴れた終わり」「カナリア」を軸として全10曲。これが唯一のアルバムになってしまったので、曲数としては少々物足りなさが残る。シングルのカップリングと合わせると15曲となり、このくらいでちょうどいいかな。とはいえ、収録曲のクオリティには不満は無いのですけれども。もっと聴きたかったなというだけで。

そんな彼らもWANDS脱退と同じように音楽性の違いという理由で2001年にまたしても解散してしまうわけですが。2人とも音楽活動を続けているとはいえ、al.ni.coと比べてパワー不足している感は否めないし、このバンドがシングル3枚+アルバム1枚で終わってしまった事が本当に残念でならない。

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