1998年に発売された、スピッツの8thアルバム。全12曲。草野マサムネ本人曰く「ギター・ポップを目指して失敗した」(Wikipediaより)とのことですが、うーん。ジャケットも含めてかなり好きなアルバムです。そうかぁ、失敗なのかー。

『インディゴ地平線』まで続いたポップ路線からのロック路線へと脱却(回帰)を図り、袋小路に陥ってしまったが故に「失敗」と言われてしまったであろう本作ですが、1ファンとして聴けば全然無問題であって、スピッツの奏でる音に違いないわけです。

フェイクファー

フェイクファー
スピッツ
発売日:1998.03.25
01. エトランゼ
02. センチメンタル
03. 冷たい頬
04. 運命の人 (Album Version)
05. 仲良し
06. 楓
07. スーパーノヴァ
08. ただ春を待つ
09. 謝々!
10. ウィリー
11. スカーレット (Album Mix)
12. フェイクファー

得てしてそういった混沌の中にこそ、こう……旨味が見えてきたりものだとも思うわけですよね。どちらに対しても本気で取り組んでいたからこそ。このフェイクファーもそうで、ロック路線への回帰というか脱却というか、ぐっとバンドサウンドに寄ったようになって、そういった狭間にあったからこそ、これまでのスピッツのような曲と、そうでない曲が渾然一体となって1枚のアルバムに収まることが出来たのではないかと。

「冷たい頬」「仲良し」「楓」と、切ない詞が多いのも特徴。これもこのアルバムが好きな一因かもしれない。そういう曲に挟まるようにして存在を主張する「スーパーノヴァ」や「ウィリー」。そして、「スカーレット」「フェイクファー」で締め。この曲達がジャケットのモデル田島絵里香のあの画とあわさって、もうね、たまらないわけですよ。切なさ爆発なんです。甘酸っぱい感じがね。

雪が溶け始め、桜の花が咲き始める頃に何度でも聴きたくなる名盤。謝々

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