映画クレヨンしんちゃんシリーズ「モーレツ! オトナ帝国の逆襲」や「アッパレ! 戦国大合戦」で、笑い部分が主であったクレしん映画に「泣き」を組み込んだ原恵一監督5年ぶりの新作。07年公開、2時間18分。

子供向けなだけではなく、むしろ子供と一緒に見に来た大人向けな作品。

原監督ということで、これも泣きが入ってくるんだろうなと構えつつ。クゥがどこかに1人で行こうとしたり、何かハプニングが起こりそうな予感がしたときに一時停止しながら少しずつ見た。そしてやっぱり泣いた。2時間の中に様々なメッセージがてんこ盛り。画がちょっと雑になってしまう部分があって残念だった。

日常の中に非日常的な河童が現れたことによって、いずれ騒動が起こるのは映画的に見ても自分達の日常に置き換えても当たり前のように思う。だからこそ康一家族とクゥが徐々に打ち解けていく中で、出来るだけそれを先送りして欲しいと言う気持ちもあった。康一と紗代子のシーンもそうでした。せっかく仲良くなれたのに・・・っていう。出会いがあれば別れがやってくるのは仕方の無いことですが。

虐め、自分本位な野次馬・マスコミ、環境問題
・・・。現代社会を取り巻く様々な問題も風刺的に表現されており、それだけを切り取ってしまうとなかなか重たいんだけど、上原家の家族愛で救われる。特にお母さんと妹・ゆかり。お父さんはやはり1サラリーマンだった。

ちょっとしたことで仲間外れになってしまったり、はしゃぎすぎてしまって当事者の気持ちをおざなりにしてしまったり。好きなんだけど素直になれない。逆にきつく当たってしまう。なんていう小学生心理は懐かしくもあり、もどかしくもあり。

酷い目に合わされても人間の悪口を言わないクゥやおっさんに対して、人は次々と愚かな行動をとり続け、決して止めない。人間も自然によって生かされているのだから、これだけ技術が進歩した現代、もっと自然と共存する道を選んでいかなくてはいけないなと思わされた。

見ると軽く人間嫌いになれます。マスコミに対しては余計に嫌いになれます。そして自分もそんな人間の1人なんだなと気が付き反省です。

上原家で飼われている犬「おっさん」のエピソードがね、切なくて切なくて。彼らに罰が当たるシーンがあってほしかった。犬好きとしては辛いシーンでした。

クゥの声や台詞には癒される。昔の子はあんなにしっかりしていたのかね。

関連作品

■DVD:映画クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦
■DVD:映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
■DVD:映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で