- 2009.08.25
- Movie

泣きのクレしん映画が確立された1本。
笑いと泣きのバランスが非常に良い作品で、登場人物も野原家のみではなく、ふたば幼稚園の園児、風間くん、ボーちゃん、ネネちゃん、まさおくんとしんちゃんで構成されるカスカベ防衛隊もしっかりと登場し、彼ら5人の掛け合いも見物です。特に5人が絡むスナックでのコントは必見。
圧力に押されて徐々にマイルドに、無難でマイルドな笑いになってきたアニメ版のしんちゃんですが、この頃はまだそれなりに自由にやれている感じがありますね。
“20世紀博”というテーマパークにハマっていたひろしとみさえが、大人であることを放棄ししんのすけとひまわりの前から姿を消した。いや、ひろしとみさえばかりではない、春日部中の大人たちがいなくなってしまったのだ。そしてその夜、ラジオから“イエスタディワンスモア”と名乗る組織のリーダーであるケンとチャコが、見捨てられた子供たちに投降するよう呼びかけてきた。実はケンたちは、21世紀=未来に希望を持てなくなった大人たちを洗脳し、大人だけの楽園”オトナ帝国“建設を企んでいたのだ。このままでは、未来がなくなってしまう!しんちゃんを初めとするカスカベ防衛隊は、ケンたちの計画から大人たちと自分たちの未来を取り戻すべく20世紀博へ乗り込むと、“20世紀の匂い”にどっぷり浸かり童心に帰っていたひろしとみさえを“ひろしの強烈な靴下の匂い”で洗脳から目覚めさせ、家族一同力を合わせてケンの計画を阻止してみせる。こうして、未来はしんちゃんたち子供の手に託されることとなり、春日部の町にも平和が戻るのであった。
途中、父・ヒロシの回想シーンがあるのですが、これがまた!
ドラえもん映画でのび太が大活躍するかの如く、クレしん映画ではヒロシが良い味だすんですよね。上京してから、家族を持つまでがフラッシュバック。自分の体験とは必ずしも重なるわけではないのだけど、妙にシンクロして見えてとても良いんです。
その後も、
「オレの人生はつまらなくなんかない!」
「家族のいる幸せを、あんたたちにもわけてやりたいくらいだぜ」
なんて、そんな台詞を、20世紀に残ろうとするケンとチャコに向けて真っ直ぐ伝えられるヒロシは最高に格好いいお父さんだと思う。
挿入歌として吉田拓郎の『今日までそして明日から』、エンディングテーマには小林幸子の『元気でいてね』が採用されています。この2曲がね、たまらないんですよ、ほんとに。胸が熱くなるいうか、グッときますね。涙腺崩壊覚悟です。
ご両人とも優しい声とメロディーが、ひどく切ない気持ちにさせてくれちゃうんです。どちらもとても良い曲なので、是非聴いてみて欲しいですね。
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