宮崎あおいちゃん主演の、浅野いにお原作の漫画『ソラニン』の映画版。原作を再現するという意味ではけっこう再現度の高い作品じゃないかなあと思う。加藤役のサンボマスター近藤さんなんかはそっくりすぎて気持ち悪いくらいだし、原作の持っているゆるいノリもしっかりある。漫画では歌詞だけだったテーマソング「ソラニン」も、アジカンのゴッチの手によってメロディが加えられ、ライブで再現されている。

OL2年目で会社を辞めた芽衣子(宮崎あおい)と、音楽の夢をあきらめられないフリーターの種田(高良健吾)は不透明な未来に確信が持てず、互いに寄り添いながら東京の片隅で暮らしていた。ある日、芽衣子の一言で仲間たちと「ソラニン」という曲を書き上げた種田は、芽衣子と一緒にその曲をレコード会社に持ち込むが……。

出演者を見ても原作コミックを忠実に丁寧に再現しようとしているのはわかるんだけど、構図まで含めて原作の再現で終わってしまうと、映画としては面白みに欠けるのだなーとも思ったり。なんだか単に歌手のカラオケになってしまっているカヴァーアルバムを聴かされているような、もやっとした物足りない感じが残った。

とはいえ「ソラニン」に音がついて、種田や芽衣子さんがそれを歌っているのを見られたのはなんだかんだ感動でしたよ。あおいちゃんのライブシーンも思いの外本格的だったし。サンボ近藤さんや桐谷さんと織りなす3ピースバンドは迫力があって良かった。

ただ、せっかく映画で他の曲も含めて音を入れているのだから、映像作品ならではのライブシーンなりをね、もうちょっと長く見たかったかなあ。


ソラニン
ソラニン
原作:浅野いにお
監督:三木孝浩
脚本:高橋泉
音楽:ent
出演:宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、伊藤歩、ARATA

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