最愛の妻・母を亡くした家族のお話。軍人である母親の、戦地からの帰宅を待ちわびる娘達。そして妻に起こった悲劇を、その娘達にどう伝えたらいいんだと苦悩する生活感溢れる父・スタンレー。母親は作中留守電の音声でしか出てこないんだけど、家族を通して母の大切さ、偉大さが描かれています。ピアノ主体の静かな音楽を担当したのはクリント・イーストウッド。

ホームセンターで働くスタンレーは、二人の女の子の父親。母親は陸軍軍曹として、イラクに赴任中だった。長女のハイディは、父親のいない時に、こっそり戦争のニュースを見ていた。スタンレーは、母親を恋しがる娘たちとうまく接することが出来ず、いつもぎこちなく食卓を囲んでいた。ある日、妻が亡くなったという報せが届く。突然の妻の死を伝えることが出来ないスタンレーは、娘たちと小旅行に出かけることを思いつく…。

いやあ、苦しいよ。日本じゃなかなか奥さんが戦死なんて想像がつかないけれど、他の事情で亡くしてしまうことは十分ありうるしね。派手な演出があるわけではなく、静かに時間は過ぎていくけど、その中で家族の大切さを考えさせてくれる映画。遊園地への旅行を無邪気に楽しむドーンと、父の急な変化の理由を察しようとする長女ハイディ。

妻の声で登録してある留守電のアナウンスを聞くために、スタンレーが自宅に電話をかけるシーンがなんとも切ない。

さよなら。いつかわかること
原題:Grace Is Gone
監督:ジェームズ・C・ストラウス
脚本:ジェームズ・C・ストラウス
音楽:クリント・イーストウッド
出演:ジョン・キューザック、シェラン・オキーフ、グレイシー・ベドナルジク、アレッサンドロ・ニヴォラ

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