過去の怪我が嘘だったかのようなプレーを続けていた達海に異変!? な、ジャイアントキリング第295話。最新単行本第28巻ムック「extra Vol.14」は7月23日発売!!


椿の身体能力が達海の技を上回ったその直後、キレのある動きを見せていた達海の足が止まりました。楽しそうなプレーから一転、険しい表情の達海。静かに右足を出しますが、やはり…、踏ん張ったときに痛みが。今度は左足を前に、しかしこちらの足も激痛が走ります。表情を変えずにその様子を見つめている笠野さん。不安そうな松ちゃんや有里ちゃん、そしてETU選手、スタッフたち。

「せっかく盛り上がっていたとこだったんだ。続きやろうぜ」

見るからにそれどころおじゃない顔になりながら、試合続行だと語る達海。後藤さんは止めに入りますが、王子が達海の肩をポンと叩き、「タッツミーはやるって言っているじゃないか」と後藤さんの言葉を遮ります。

「それにいいかい?多少足が痛んだところで休んでいいのは、観客に完璧で優雅なプレーを求められているボクだけの特権さ。そう、これはタッツミーが選手たちの名誉を傷つけて、焚きつけることで始めたゲームなんだ。途中降板なんて許される話じゃないよ。ま、そんな覚悟もなしに始めたんじゃないってことは、わかってるけどね」

途中ややおかしな部分も混ざりつつも、達海が伝えたいものを汲んでいる王子は、ミニゲームを止めようとはしません。「はっ、あったりめえだろ」と、一歩歩くのも辛そうな達海が今にも倒れてしまいそうな顔で答えます。残り時間は徳井コーチによればあと3分。

試合が再開されます。が、もはや達海は軽いボールのトラップもまともにできません。躊躇して奪いにいけない椿をよそに、「どけよ椿!!」とお構いなしに、猛然と奪いに行く黒豹、もとい黒田。バランスを崩して倒れ込む達海。しかし油断した黒豹は、松ちゃんのスライディングで奪い返されてしまいます。

「監督がやるって言ってんなら、俺達は最後まで勝利を目指すぞ!!」

なんか、かっこいい。

10年前、フットボーラー達海に魅せられて今とは比べものにならないほど情熱を持って仕事に当たってきた山井さん、魔法が解けてしまったように動けなくなった達海の様子に動揺を隠せません。

切なげな顔でずっとミニゲームを見ている笠野さん、

「あれがフットボールの神様からのプレゼントだったとしてもよ、ちょっと趣味が悪いよな」

そして、ミニゲームを行なう事になったいきさつが語られるのでした。

ETUをさらに上向かせるため、停滞していたチームのカンフル剤として、ミニゲームを企画する達海。走れもしないのにと笠野さんは止めますが、達海はこのところ両脚とも痛みが無いんだと返します。

そこに乗っかって、冗談で現役復帰でもしてみるか?と言う笠野さんですが、やるからにはそのくらいの勢いでいかないとね。と、さらに乗っかる達海。するとさすがに笠野さんはトーンダウン。今は調子よくても、無理したらすぐにまた脚が壊れることになりかねないぞと復帰までは止めに入ります。

「そうなったら、むしろ好都合だ」

達海はそう言います。壊れてくれた方が、伝えたいものが伝わるだろう。そう考えているのでした。

「俺はさ、あいつらにもう一回考えて欲しいんだよね。ボールを蹴られる喜びとか、ゲームが出来る幸せとか。すごいことなんだよ、プロでやるってのはさ。自分の好きなことを追求して、それで生活できるんだから。だからさ、あいつらにもう一回わかっててもらいたいんだよね。その幸せな時間は永遠に続くわけじゃねえってことを」

ふらふらになりながら、亀井にすら倒されてそれでも起き上がり、ボールを追いかけ、しかしもはや脚に力は入らず。ガクンと芝に仰向けに倒れる達海。涙ぐむ有里ちゃん。達海の覚悟を見届ける会長、副会長、そして村越。

ぼろぼろになりながら、倒れ込んでしまった達海ですが、笑みを浮かべ、どこかやりきったような満足感も窺えます。身体を張り、切り札的なカードを切った達海の想いは届くのか!? といったところで今週はここまで。

予想通り過ぎる展開ですが、好きなことを思い切りやれる時間は長くないのだと、怪我を理由に将来を期待されながら若くして引退した達海が、こうして身をもって示したところはグッときましたね。あと王子と松ちゃんが何気にいい。とはいえこれでまた無双モードに入るならご都合主義的な印象がさらに強まってしまうわけですが。

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