川崎戦収録の最新単行本第23巻 & ETU選手のトレカ付きムック『GIANT KILLING extra Vol.09』が発売中なジャイアントキリング第250話。

千葉の術中に完全に嵌ってしまったETU。1点ビハインドで折り返し。応援を自粛し、自宅で試合観戦中のスカルズリーダー、羽田。するとそこへ仲間たちが訪ねてきたのでした。


突然の思ってもみなかった来客に、戸惑う羽田。その顔を怖い顔をして威嚇してように見えていたバシさん。最初はスポーツバーにいたというバシさんたち。羽田のことは、気を遣って敢えて誘わずにいました。が、途中で気が変わりました。

“アウェー千葉戦”の持つ重要な意味を思い出したからです。

スカルズがまだ前身のドクロ団だったころ、サポーターグループが乱立していた頃、羽田とバシさんたちのグループが初めて一緒に観戦することになった試合。それがアウェーの千葉戦でした。もともとは5人でスタートしたグループ。原点に立ち返って、サッカーを楽しもうじゃないか。そういってジェットビール(ETUのスポンサー)を差し出すバシさん。さあ、後半達海はETUはどう盛り返す?

ETUロッカールーム。いつも通りギャーギャーうるさい黒田。リードされていることと、雑誌の特集で殆ど触れられなかったことが気になっている様子。しかし、いつも言い合っている赤崎に対しては、今日はそれほど言いません。

「今日のお前はののしる気にすらならねーよ、赤崎。ここまで使えねぇ奴だとは思わなかったぜ。宮野の方が100倍マシだ。後半はおとなしくベンチで見てやがれ」

苛つきを感じながらも、なにも言い返さない赤崎。100倍マシと言われちゃう宮野…。この試合に限らず、最近の赤崎はドリブル突破を試みて奪われる場面が目立っていました。

駄目だ俺は…後半外される…そして、明日発表される……五輪最終予選のメンバーからも……と、珍しく弱気。

赤崎が考えていたとおり、達海は宮野に後半右サイドに入るように指示。赤崎は交代、ではなく左サイドへポジションチェンジするように伝えます。そして、具体的な指示を出す前に、選手達に問いかけます。

「この試合の千葉とETU、挑戦者はどっちだ?」

この質問に対し黒田は、布陣の変更をして相手の弱みを突いてくるような弱者のサッカーをしている向こうが挑戦者で、チームとしても男としてもETUが上だろと答えます。

また世良は、今はETUが順位は上だけど最終的には毎年千葉の方が上位で一般的にはETUの方が下なのではと答えます。実際俺もそこまで自信無いし…と情けない言葉も。

「だから身体も小せえんだよ!!」と黒田から激しい言葉が。「お前もだよ」と杉江から即ツッコミ。そう、センターバックながら黒田の身長は170cm。

達海が聞いているのは、どちらが格上か格下か。ではなく、「どちらが挑戦者としてふさわしいのか」ということ。それも、チャンピオンとチャレンジャーというような構図ではなく、気持ちを持っているかどうか話。

「本当に強いチームってのはさ、自分に厳しく、相手をリスペクトして、自分と相手、双方に常に挑んでいってるような奴の集まりだよ。順位も獲ったタイトルの数も関係ない。あるのは、前に進もうとする強い意思だ」

それが、達海の言うチャレンジャースピリットということ。

“お前ん中のジャイアントキリングを起こせ!”

シーズン前に言われた言葉を思い出している椿。

さて、試合の話に戻ります。
千葉はETUをリスペクトして、挑戦者の如くETUの長所を消すフットボールを展開。そのせいでETUはいつもの形を作れず、相手の策に嵌ってしまった。袋小路。でも、よく考えてみ…と話を続ける達海。

「ウチみたいな発展途上のチームが、いつもの形なんて言ってること自体おこがましくない?」

と敢えてこれまでのチームの定石を崩すような発言。当然選手はその言葉に反発。黒田は

「んなことあるかー!! 俺たちだってそれなりに評価もされて自信も…」

ごもっとも。そうやって勝ち点を積み重ねてきたんだから。ただし、それはもう過去の話。

「立ち止まった時点でチームは死ぬんだ。そういう意味では、千葉は俺たちが後戻りできないくらいのハッパをかけてくれた。ありがたい話じゃねえの。これで俺たちはもう、前に進むしかなくなったんだ」

過去、山形や東京VがETUと対戦したときにそのタイミングであったように、チームがもう一段階上へと進むときは必ずくる。今度はETUにそのタイミングがやってきたと。

じゃあいつやるの?今でしょ!

とばかりに、達海が後半の作戦を指示。

「よーし、よく聞け。この後半は、俺達にとって朝鮮だ。絶対に怯むな。千葉より挑戦者らしくいろ。勝負の世界、挑戦者にふさわしい者こそが、勝利をつかむってことを忘れるな」

そう言って選手を送り出します。さあ後半。

杉江がいて黒田がいて、清川、ガブリエル、村越、王子、世良、椿、赤崎、そして交代で入った宮野。どうやら宮野は堺と交代。あれ、1トップは久々にセリー?ETUはシステムを変更し、椿をトップ下に。

(慌ててデタラメなレポートを提出してくるようなら私はいよいよ君に落第の判を押すことになるよ)

と異名どころか性格まで教授なミルコビッチ監督。

一方椿は(おおお俺がトップ下ー!?)とチキン病が心配されます。大丈夫なの椿で!? といったところで今週はここまで。

GIANT KILLING(23) (モーニング KC)  / ツジトモ、綱本 将也
GIANT KILLING 23
ツジトモ (著), 綱本 将也 (企画・原案)
出版社: 講談社
発売日:2012年4月23日

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