最新単行本第22巻 & ムック『GIANT KILLING extra Vol.08』が好評発売中!ジャイキリ×アディダスのコラボ第2弾まだまだ予約受付中!な、『GIANT KILLING』(ジャイアントキリング)第240話。


これもなにかの縁なのか、コアサポグループと再びアウェー千葉で出会ってしまった羽田。高校生が楽しそうに応援しているのかと思いきや、彼らもまた羽田と同じように、日常生活で問題を抱えていたのでした。そして元は今の羽田のように、独りで突っ立って見ているだけだった彼らを惹き付けたのは、達海のハットトリックで逆転した天宮杯のスタジアムの熱狂。

開始早々に先制され、その後も押し込まれ続けるETU。シーズン途中で達海が移籍し、彼に依存していたETUはチーム力が大幅に低下。苦境から抜け出せずもがいていました。しかしそれでも戦いをやめるわけにはいかない。ピッチを走り回り、相手にプレッシャーをかけ、チームが下がりすぎないように身体を張り続けている選手が1人。それが、後のキャプテン村越でした。ルーキーながら、重苦しい流れを変えようと必死。

ドクロ団も届くかどうか分からない声を張り上げて応援。羽田はその応援に加わらず、黙って見ています。すると、石橋が「応援なんて自己満足だなんて思ってる。違うか?」と直球をぶつけてきます。ほぼ図星。

ほんの2ヶ月くらいまでまでは、温かみのあるいいスタンドだった―。石橋は語ります。ゴローがまだいた頃ですね。しかし、達海が海外へ移籍し、求心力を失ったチームはそのまま悪い流れへ。そしてゴローも奥さんの出産のためにスタジアムへ足を運ばなくなった。まとめ役の居なくなったゴール裏はおかしな連中が増え始め、嫌な雰囲気に。

残された選手達はなんとか立て直そうと頑張っているのに、スタンドのミーハーサポからは汚い野次が飛ぶ。ひょっとしたら、達海がいた頃よりもいいチームになるかもしれないのに。

「だから俺達は決めた。俺達、ドクロ団は決して選手を否定しない。選手の背中を押すための応援をする」

目立たなくてもチームのためのプレーをしている選手には拍手を、動きの悪い選手にはブーイングではなく頑張れと叫ぶ。選手に届くかどうかはわからない。自己満足かもしれない。でも、

「応援されて、嬉しくない人間なんていないだろ」

その言葉にハッとする羽田。

選手が頑張っているのを見て、ただ喜んでるのは情けなくて。自分の生活に意味を持ちたかった。あるサポーターは言います。ノー天気に応援しているわけじゃない。彼らなりの考えがあってサポーターをやっている。

応援されて、嬉しくない人間なんていない……か。
あ…。

声に出して、応援されてたじゃないか。カベセンから、大事な言葉をもらって。その言葉を思い返しては、その都度背中を押されて来たんじゃないのか……?

応援が人の力になることを、俺は誰より知ってたんじゃないのかよ…!!

ETUチャンス!左サイド深くから右サイドのスペースへ大きく展開。そして9番エベルトンがフリーで受け、そのまま中へ。

「決めろぉーっ!!」

自然と力が入り、大きな声を出している羽田。

クロスに飛び込むのは、流れを変えようと奮闘していた村越。相手DFよりも高く、叩き付けるヘディングはキーパー反応しきれず千葉ゴールを揺らします。ETU側はピッチ、スタンドでこの同点弾に大きく沸きます。自分の声と、選手のプレートの一体感を感じた羽田。

なあ、カベセン。すぐに会える状態じゃないのかもしんねえけど、俺は必ずあんたに礼を言いに行くよ。それまで俺は、負けずになんとかやってくよ、カベセン。

サポーターたちとハイタッチを交わし、喜びをわかちあいます。自分の居場所はここにあったんだ。そんな想いを感じたのかもしれません。

そして月日は過ぎ、ETUは2部降格。その2部リーグの開幕戦。えっ。羽田は生徒会長経験のリーダーシップを活かしてグループのリーダーになっていました。集まったサポーターたちを前に、試合前のミーティング(というほどでもないかも)。

フロントが無能なせいで、去年に続いて多くの主力がチームを去った。新監督もいい噂を聞かない。2部とはいえ厳しい戦いになることは否めない。でも、選手は信じよう。2部降格が決定した昨シーズンの監督は、現代で名古屋の監督を務めている不破さん。

その不破監督の無茶な采配で降格したのにもかかわらず、村越をはじめとして言い訳をせずに残った選手達。そんな彼らの頑張りが報われないのは、俺は納得いかない。だからこそスタンドがひとつになって、彼らの背中を押してやろう。選手のための声援を送ろう。サポーターグループ乱立時代はここで終わり。これからは“ユナイテッド スカルズ”としてETUの勝利のために、声を張り上げる!

ちょ、あれ?なんか読みたかった大事な所飛んでませんか?といったところで今週はここまで。フロントとの確執は現代に戻ってから、ってことなんでしょうかね。まあ崩壊していくETUをまた長々と見せられても気分悪くなってしまいそうだけれど。でもこれだと羽田が達海や笠野さんに対してあれほど敵意むき出しの理由が・・・?

自分たちの境遇と選手、特に孤軍奮闘していた村越を重ね合わせて、+石橋の言葉が羽田に気づきをもたらしました。スカルズの前身が“ドクロ団”って、チームを応援するサポーターグループの名前としてはどうなんだってのはありますが。まあそれを言うと今もか。

GIANT KILLING(22) (モーニング KC)  / ツジトモ、綱本 将也
GIANT KILLING 22
ツジトモ (著), 綱本 将也 (企画・原案)
出版社: 講談社
発売日:2012年1月23日

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