3週ぶりに連載再開!! な『GIANT KILLING』(ジャイアントキリング)第236話。最新単行本第22巻&ムック『GIANT KILLING extra Vol.08』好評発売中。アディダスコラボ第2弾も予約受付中!


夜更けのクラブハウスに乗り込み、副会長と一悶着。

「選手のためだけに、声ふりしぼってんだよ。俺達ユナイテッドスカルズは」

真っ直ぐに強い視線で副会長にそう言い放ったところで終わっていた235話。そして時間は達海現役時代の10年前へ巻き戻り。

一人商店街を歩く羽田。対面から女子2人組。友達の恋人について語っているところで羽田に気がつき、「あれって進藤じゃない?」ん?進藤?

どうやらこの女の子2人は中学時代の同級生。サッカー部で生徒会長も務めていたのにと、ヤンキースタイルへの変貌に驚きを隠せない様子。なんでも進藤家は父親の会社が倒産し、離婚。母親についていったことから姓が羽田になったんだとか。

羽田さんも女子たちには気がついていたようですが、いろいろ聞かれるのもめんどくさいし、声かけられない今が気楽だと歩いて行ってしまいます。でも、どこかさびしげ。

そんな折、ふと目に飛び込んできたのは、ETU対ヴィクトリーの「真・東京ダービー」のポスター。しかしその場では特に気にとめることもなく、帰宅。すると、ベランダからおじさんが「とらやん」の羊羹を土産に登場。羽田さんぽかーん。

羊羹を切り、お茶を淹れて出す羽田さん。態度は悪くてもこの辺はしっかり。どうやらこのおじさんは、羽田さんの中学時代の担任。そして羽田さんの下の名前は政志と判明。高校を中退したことをどこかで耳にして、心配でやってきたようです。

中退はしたものの、社会の厳しさは知っているつもりだという羽田。タイミングを見て高校までは出ておくつもりだと返事を返します。先生は説教なぞするつもりはなく、羽田のその芯の強さを確認しにきただけだと返します。

髪を染めた理由も、中退したことも、名の知れた父親の会社の倒産で色々言われて苦しんでるだろうことも、先生にはお見通し。

「でもな、政志。悲しいかなこれはもうお前の運命なんだ。受け入れろとは言わん、ただ、それに負けるなよ。環境なんかに飲み込まれない強い心をお前は持ってる。先生はそれを知ってる」

サッカー部のキャプテンと生徒会長を兼任した当時の羽田の頑張りを、先生はしっかりと見ていました。

「だから、頑張れよ政志。お前ならきっと大丈夫だ」

夜。母に昼間の事を報告する羽田。この辺も見てくれの割にしっかりしてます。なんでも将来は真壁先生みたいな教師になりたいなんて言っていた頃もあったとか。照れ隠しでいつの話してるんだよと返事をする羽田ですが、お母さんはカチンときたらしく、昔の話して何が悪いのよ。と声を荒げ始めます。離婚と母子家庭の子育てで参っている様子。

「一体どういうつもりなのよ!何なのよあなたもあの人も!よってたかって私を裏切るようなことばかりして。そんなにお母さんに辛い思いさせて楽しいわけ!?」

ぎくしゃく。

ああ、息が詰まる。逃げ出したい。だけど俺に、逃げ出せる場所なんてない。部屋に戻り、独り。ふと真壁先生の言葉を思い出し、手元にあったサッカー雑誌をめくり始めます。そこにはETUの若きエース、達海の姿が。近くに住んでいながらETUの試合は見ていないようで、結構面白いプレーするよなという印象も、あくまで代表でのもの。

サッカーは観るよりやるものだと思ってたけど、実際スタジアムなんかで見ると違うもんなのか?ちょっと興味あるな。東京ダービーの件を思い出し…、何でもいい、少しでも楽しいと思えることがしてみてえよ。と、鬱屈した生活を抜け出せる何かを求めます。

ある日の昼間、見るからに柄の悪い連中とつるんでいながら、根は悪くない羽田はあまりしっくりいっていない様子。そんな折、仲間の1人が、近所のおじさんからサッカー観戦に誘われてると言い出します。しかも、カードは東京ヴィクトリー対ETU。あのダービーマッチ!

変われる?チャンス?楽しみが何も無い日常から抜け出せるか?といったところで、今週はここまで。羽田青年のまさかの複雑な家庭事情が明らかに。そしてサッカー部キャプテンと生徒会長という優等生っぷり。

サッカーに関しての下地はあって、いい加減この鬱屈した生活を抜け出したいいいいいという想いが、達海のプレーで魅せられて一気に地元クラブサポへと傾倒していくんでしょうか。そこからどう10年後まで続く達海憎し笠野憎しへ転んでしまうのか。

GIANT KILLING(22) (モーニング KC)  / ツジトモ、綱本 将也
GIANT KILLING 22
ツジトモ (著), 綱本 将也 (企画・原案)
出版社: 講談社
発売日:2012年1月23日

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