GIANT KILLING(19) (モーニングKC)  / ツジトモ、綱本 将也 最新単行本20巻7月22日発売!な、ジャイアント・キリング第212話。単行本第19巻&ムック「GIANT KILLING extra Vol.05」も絶賛発売中。


【リーグ戦第20節: 山形 1 – 2 ETU】
試合終了間際、夏木が得たPKを王子が冷静に決めてETU勝ち越し!左手人差し指を上げる王子。そして、決まったと同時にタイムアップのホイッスル。数的不利になり押し込まれる時間帯もあったものの、アウェーでなんとか粘り勝ち。中位対決を制しました。

「うっしゃあーっ!!」
「勝ったーっ!!!」
「きゃーっ!!」
「や…やった!」
「だーっ!!」
「うおおおっ!! すげえっ!! 劇的勝利だーっ!!」

喜びに包まれるETU側の人々。

「マジかよ勝ったよ!」「王子ーっ!!」
夏木には目もくれず王子のもとへ駆け寄る、ベンチの選手達。

「PK取ったの俺だぞ!! 誉めんなら、まずは俺だろお前らー!!」
とほっとかれている夏木はアピールするものの、

「だってナツさんだったらPK外してた気するし…」
「うん、する」
「やっぱりナイス王子!」

「ぐ…お前ら…」酷い言われようですが、言い返せず。確かにこのチャンス生み出したのはあいつの突破だけどよ。と視線を動かした先にいるのは、デビュー戦でなかなかのプレーを見せたガブリエル。誰かに肩車されてます。「あははー」と手を振るガブ。

「よくやったぞ、ガブーッ。デビュー戦ですごいインパクト残したぞお前!」
とガブを讃える宮野ですが、殿山もデビュー戦。姿が見えないぞと思ったら…、目の前でガブを抱えていたーっ!っていうベタな流れ。ハ、ハハ。

ピッチの選手達もそれぞれ、タフな試合を制したいい顔をしています。ガミさんは相変わらず軽い感じですけど。いいなー、ガミさんのこの感じ。

これで7戦負け無し、引き分け続きの流れも切った。上位争いに食い込んでいけるぞ。と手応えを感じているスカルズリーダーの羽田。主人公クラブ補正を差し引いても、チームがまとまっているし調子のよさがうかがえます。

悔しさをにじませながらピッチを後にする山形の選手達。サックラーは達海へ挨拶に向かいました。

「負けましたよ、タッツミー」
「俺の勝ちだ、サックラー」と握手を交わします。

途中でプランが狂いながらも、最終的には歯車が噛み合い試合をものにしたETU。そのETUを、サックラーは「ひらめきとしたたかさ…、現役時代の達海のプレーイメージを具現化したようなチームだ」と表現。でも達海は「誉められてんだか何だかわかんねーなそれ」とぼかします。

達海に影響を受けて指導者を志したサックラーにとって、今回後半から攻撃的な布陣にし、全力でぶつかっての敗戦を前回の引き分けより嬉しいといいます。そして、そのことよりも本当に嬉しいのは、

「憧れのタッツミーに敗れたという事実に、心底悔しがっている自分がいることです」

と話します。その台詞を達海ばりに悪い顔でいうサックラー。

「完敗だとは思ってません。次は勝ちます」
「はっ!! 負け犬が減らず口を!10年早いね」
「(ぬぬ…負けるな)いつか!いつかきっと!」

なんとか言い返すサックラー。頑張れ頑張れ。

「逆にあなたに影響を与えられるような、そんな監督になってみせます」なんていうサックラーに対して達海は、バテバテの夏木を最後まで使ったのは、オールスターの時、サックラーがケンなら何かやるって信じてたからだ。と返します。

「何かやりそうだなーって奴をピッチに残すやり方は、サックラーからの影響だよ。あんたはもう、とっくにそういう監督だよ」

達海と同等の指導者として、フットボーラーとして、既にサックラーは見られていました。左手を挙げ、じゃあなと去っていく達海。

手応えあったとはいえ、ホームで敗れてしまった試合。選手達にどんな言葉をかけるか考えているサックラー。の前に現れたのは山形の社長さん。謝るサックラーに見応えのあるいい試合だったじゃないかと労う社長。勝てれば選手の自信にもつながったろうけどね。と続けます。

私にもっと指導者としてのカリスマ性があれば…と話すサックラーに対して社長は、

「一歩ずつ進めばいい」と言葉をかけます。

監督にしてくれと直訴したときすでに、攻撃的なサッカーを目指すことはプランに組み込まれていたんだそう。これまでは守備的なサッカーで勝ち点を重ね、昇格も果たしたけれど、そこから一歩進んで、後半からとはいえ攻撃的なサッカーを実践した。

「君のチーム作りは順調じゃないか。胸を張りなさい佐倉」

自信なさげなサックラーの背中を押す社長の言葉に、深々と頭を下げるサックラー。そうだ、これからなんだ。これからも彼らと一歩ずつ進んでいけばいい。ロッカールームへ戻り、みんなよくやった!いいチャレンジだった!と監督の顔に戻ります。が、

「何がよくやっただー!!」
「カード1枚残しやがって!」
「交代遅くないスか!もっと判断早くしてくんないとー!」
「勝つ気あんのか!」
「全力でやったのかベンチは!」

いきなりフルボッコ。

「きっとメガネが曇ってんだな。拭いてやれよ、瀬古」
「ははは」
「お・・・おいやめろ!やめろお前ら!メガネ返してくれ!(社長も見てるのにー!!)」

いじられ役なのは、社長を前にしても変わりません。そして、

「あーっ、イラつく」
「やっぱりもっと連携高めていかないとな。ミーティングやるか、選手同士で」と選手達をまとめるのはケン様。
「そっスね」「もう負けたくねえもんな!」
選手達でどんどんまとまっていき、監督蚊帳の外。声もかけられず。

「あんたも来ますか?」という小森の言葉に力なく
「…行く」と返事をするのがせいいっぱい。この声に大爆笑の選手達。

「ぶぁーはっはっ。やり過ぎた!!」
「なんだ今の声」
「やめろやめろ、これ以上やったら佐倉さん泣いちゃうよ!」

威厳なさすぎだろサックラー・・・。ですが社長はこの様子を見て選手達を叱るどころか逆に感慨深げ。気付いていないだろうがな、佐倉…お前が監督になってから、このチームには笑い声が増えたのだよ。これはお前の立派な才能なんだよ。と見ていたのでした。

ホームでの敗戦後、すぐにこういう雰囲気になっているのもどうかと思いますが、チームに笑顔を増やし、コツコツとまとまりをもった集団を作り上げているサックラー。何も自分を卑下することはありません。

サックラーの、達海に対するジャイアントキリングは今回なりませんでしたが、今後への手応えをつかんだ一戦を見せた山形。力をつけて、またいつか作中で再戦機会があるのかな?なんてところで今週はここまで。来週は休載!

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